今年になってケリが抱卵している姿と卵を何か所かで見かけた
抱卵中のケリ
巣のタマゴ
蟹江に戻ってからケリを見かけるようになりました。
天童にいた頃は見かけたことはありませんでした。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)には「ほぼ留鳥。中国地方以南では比較的にまれな冬鳥。水田、畑、河原、草地など。近畿地方以北の本州に局地的に繁殖地があり、特に東海地方から兵庫県にかけての太平洋側に多い。田起こし前から水を引くまでの水田、耕す前の畑、草地などに巣を作る。繁殖を終えると小群をつくって生活し、そのまま越冬する。越冬中もつがいで生活するものもいるが、大多数は群れで生活する。昆虫類を主に食べる。」と記されています。
東海地方は多く生息していて、天童では繁殖していないようですね。
定点観測地では1年中見かけています。
「キーキー」と鳴きながら飛んでいることも多く、存在感がある鳥です。
春になると孵ったヒナが田んぼの泥があるところで餌を探して歩き回ります。
数羽いるヒナの行動を見ながら、外敵に襲われないように親の番いが守っています。
ヒナ近くにいるのはメスだと思われますが、オスは離れたところにいて、カラスなどが来ると飛びあがって威嚇し攻撃しています。
ところがヒナたちはそんなことにお構いなしに、好き勝手に畑や田んぼのあちこちを餌を探して歩き回っています。
親はそれらをコントロールできずにハラハラしているように見えるのですが、危険が迫って親が警戒音を発すると、ヒナは動かなくなり、時には地面に座り込むことがあります。
近くに親はいるときには急いで親の元に走って羽の中に隠れます。
今年抱卵中のケリを見かけました。
コンクリート道路の脇に3つの卵が産んでありました。
そこで親が抱卵していました。
他でも同じような場所で抱卵していたのです。
そんなことが分かるとケリの抱卵している場面に気づくようになりました。
畔でも抱卵しているのを見かけました。
これまで見れども見えずだったのかも知れません。
巣の近くに行くと避難する親もいますが、威嚇してくるケリもいます。
その威嚇の様子はとても激しいものです。
親の行動もそれぞれ違うことが分かってきました。
その巣の卵は斑状で道路脇の状況ととても似ています。
ちょっと見ただけでは見分けができないくらいです。
初めて見かけたケリの卵は、先日車で通った時にはなくなっていました。
親もいませんでした。
孵化してヒナがいる感じはしないので、卵がカラスなどに襲われたのかも知れません。
抱卵して卵を孵化させる作業は、ケリの親にとって簡単ではなさそうだなあと思ってしまいました。
(チドリ目 チドリ科)
カモ撮りこうちゃん