今年も見かけたキアシシギとハマシギ!
2023年5月に見かけたキアシシギとハマシギ
2021年5月に見かけたキアシシギとハマシギ
飛島村は伊勢湾の河口にあり日光川、宝川、善田川が流れ込んでいます。
海岸沿いは北と南を移動するシギにとって、ラムサール条約の藤前干潟があって中継点となっています。
他でも書きましたが、飛島村は大型農業をしている地域で、稲作や畑作などの植え付けを計画的に行っています。
個人の農地を借り上げて株式会社や協同組合による農業を行っているのです。
そのため、前年にコムギ畑だったところは、翌年は田んぼにするというように毎年変化しています。
今は化学肥料で不足する肥料を補えると思いますが、コムギ畑を連作するよりは、田んぼにした方が翌年のコムギの生育が良くなると思われます。
この地域は年によって異なるものの、春になるとムナグロ、チュウシャクシギ、タカブシギ、オジロシギなどのシギの仲間が見られます。
チュウシャクシギはここ何年か、この時期に5~7羽位がやってきて、2週間ほど滞在しています。
同じシギの家族ではないかと思われ、飛島村が移動途中の滞在場所として認識されているのではと推測しています。
1昨年の5月の雨が強く降っていた時期に、シギの大きな群れが田植えの終わった田んぼで餌採りをしていました。
今年はその場所は小麦畑になっていて、まだ青い穂のコムギが一面生えています。
シギが来た場所はなくなって他の場所が田んぼになっているのです。
シギたちは全く同じ場所を目指してくるのかどうか疑問です。
この地域一帯を認識しているとしたら、田んぼが畑になり、逆に畑が田んぼになってもまた来る可能性があります。
そんな疑問を感じていたら、今年の5月の連休に6~7羽のキアシシギが麦畑になった近くの田んぼで餌を探していました。
1昨年に見かけたほどの数ではありません。
そのキアシシギの動画を撮ってみると、中にハマシギも1羽混ざっていました。
一緒に行動しているのです。
1昨年もキアシシギとハマシギの混群だったことを想い出しました。
キアシシギもハマシギも共に繁殖地のカムチャッカ半島方面に向かうので、混群になった方が安全を保てるのかも知れませんね。
天敵は群れでいる鳥では目移りして、狩りをするのが難しいようだからです。
翌日に飛島村に出かけてみたら、キアシシギとハマシギの群れはいなくなっていました。
ちょっと寄っただけなのでしょうか。
(チドリ目 シギ科)
カモ撮りこうちゃん