5月4日にギンヤンマの連結産卵を見かけた!

5月4日に見かけたギンヤンマの連結産卵

真夏のギンヤンマの色々

4月21日に見かけたシオカラトンボの交尾態

飛島村服岡で、田植えが終わったばかりの田んぼの苗にギンヤンマの連結態がとまって産卵しているのを見かけました。

こんなに早く見かけたのは初めてでした。

昨年は5月18日に永和の田植え前の田んぼで連結態を見かけていました。

今年は2週間も前に見かけたのです。

4月21日にシオカラトンボの交尾態を永和の雑木林で見かけていました。

前年も同じ頃シオカラトンボが産卵しているのを見かけています。

シオカラトンボの方がギンヤンマより早く発生しているようです。

ギンヤンマもシオカラトンボも夏のイメージが強く、4月下旬や5月初旬に見かけることが不思議です。

小さい頃もこの時期に見かけたことはなかったのです。

飛島村では早場米のコシヒカリを植えていて、4月末には田植えを終えています。

収穫は8月下旬に行われます。

永和周辺ではアイチノカオリが植えられていて、田植えは5月連休頃から半ばにかけて行われます。

そして収穫は10月半ばです。

時期的にずれています。

今回見かけたギンヤンマは早く成虫になったもので、正規分布すると考えると真夏が多く最後11月初旬頃です。

成虫発生の時期がとても長い仲間です。

ギンヤンマ、シオカラトンボは長期間羽化し続けますが、クロイトトンボ、ハラビロトンボ、チョウトンボやコノシメトンボなど多くのトンボはある時期の3~4週間しか見られません。

トンボは発生時期と期間がきちんと決まっている仲間が多いと思われます。

今回見かけたギンヤンマの産卵である疑問が湧いてきました。

産卵した卵は田んぼの中でヤゴになり、収穫時期の8月末までに成虫になれるかというものです。

イネの根を活着させるため6月には水を抜く時期があります。

そして稲穂が垂れる頃にも水はありません。

そんな中でヤゴが生存していかれるかということです。

これまでギンヤンマは1年間幼虫でいて、翌年に羽化すると考えていたのです。

「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)には「卵期間1~3週間程度、幼虫期間2~8か月程度(1年1~多世代)。幼虫で越冬する。八重山諸島では1年中成虫がみらてる。」と記されています。

これからすると、早いものでは産卵から3か月弱程度で成虫になるものが考えられます。

そうでなければ田んぼで産卵しても死滅してしまうでしょう。

用水路や金魚養殖池などの方が子孫を増やすには適しているように思われます。

ギンヤンマも色々の場所に移動しながら産卵していきますが、そのかなりも部分が無駄になっているかも知れないなぁと思ってしまいました。

(ヤンマ科 ギンヤンマ属)

カモ撮りこうちゃん