3年振りに額板が赤いバンを見かけた
数日前にハス田で見かけたバン
数年前に人工湿地で見かけたバンの番い
バンの幼鳥
警戒音を発するバンの親
バンの親子
蟹江周辺の日光川、善田川、宝川や弥冨市三ツ又池公園ではオオバンをたくさん見かけます。
多くは群れでいることが多く、善田川では土手の上や土手近くの田んぼでも午後になると餌探ししている光景を見かけます。
秋から冬にかけて馴染みのある鳥と言って良いでしょう。
ところが同じツル目クイナ科のバンはほとんど見かけません。
ところが数年前に長良川土手下の人工湿地帯で初めてバンを見かけました。
額板が赤く嘴の先が黄色いのです。
しかも番いらしくその湿地では幼鳥が泳いでいました。
幼鳥が泳いでいて危険がありそうになると、親が懸命に警戒音を発している姿が想い出されます。
そこにはカイツブリのヒナも泳いでいましたが、夏になってその湿地帯は埋められてしまいました。
もともと長良川の浚渫工事で出た土砂で埋め立てるために用意されていたものらしいのです。
この人工湿地には他にもチョウトンボが群れていました。
またショウジョウトンボもたくさんいました。
チョウトンボは愛知県で多くいるところはここだけだと思うほどたくさんいたのです。
たまに見かける1匹のチョウトンボと違って、集団でいるとその習性などもよく分かります。
メスを巡るオス同士の闘いや連結態のメスを奪い取ろうとするオスの関りなどです。
そんな人工湿地が埋め立てられて、翌年出かけるとチョウトンボは一匹もいませんでした。
そこで見かけたバンの親子も見かけなくなりました。
今頃どこで生きているかと思っています。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)には、「本州北部以北では夏鳥で、それより南では留鳥または冬鳥。平地から山地の湖沼、池、河川、水田、湿地など。クイナほどではないが、警戒心が強く、少しの物音や影が動いただけで草むらに逃げ込む。しかし、地方によって警戒性はかなり異なり、公園などで生活しているものは人慣れしている。主に水際や水草の上を歩き回るほか、泳ぎながら、動物質、植物質のもの何でも食べる。」と記されています。
数日前に愛西市立田にキジの写真を撮りに行きました。
5月の今頃は収穫後のハス田に水を張って、小さなハスの葉が出ている時期です。
ある叢脇のハス田の真ん中に鳥がいました。
見た瞬間バンだと分かりました。
動画に撮ろうとしているうちに、叢の方に移動していきます。
そこでカメラで連写して数枚写真を撮りました。
露出が明る過ぎていますが、何とかバンだと分かる写真です。
3年振りです。
翌日も出かけたら見かけませんでした。
ヒクイナ同様、バンも臆病な鳥だというのは本当だなぁと思ったものです。
(ツル目 クイナ科)
カモ撮りこうちゃん