カラスもハクセキレイもコチドリも水浴びしていた

ゴイサギの水浴び

ヒヨドリの水浴びと羽繕い(その他の鳥の水浴びは動画を参照されたし)

蟹江周辺では、ときどき鳥が水浴びしている様子を見かけることがあります。

私たち人間でも夏の暑い時期には水浴びすると体が冷えて気分爽快になります。

鳥たちも同じではないかと思うのです。

ましてや鳥は体の周りに羽毛が生えていて、羽を取り外すことはできません。

抱卵時期には卵を温めるために腹の一部の羽がなくなり温めやすくなるものもいるようですが、羽毛のために気温が高い時には口を開けて早い息をしています。

体温調節は人間以上に大変なようで、暑さ凌ぎに水浴びすることは考えられます。

私がこれまで水浴びを観察している鳥たちにはスズメ、カワラヒワ、ムクドリ、ヒヨドリ、カラス、ハクセキレイ、コチドリ、ケリ、タシギ、タゲリ、コガモ、ムナグロ、ヒドリガモ、ゴイサギなどがあります。

かなりの種類の鳥たちが水浴びしています。

その水浴びしている時期は真夏だけかというと、そうではなくヒヨドリは真冬の氷が張っている用水路の水溜まりで水浴びしていました。

水浴びする水溜まりは決まっているらしく、何羽もそこへ来て水浴びしていくのです。

いっとき水浴びすると、近くの枝にとまって、今度は小まめに羽繕いをし始めます。

暑い時期に水田や金魚養殖池跡地で水浴びしていることもあります。

東名阪道の蟹江インター内のサギのコロニーでは、育雛に疲れた親だと思われるゴイサギが田んぼにやってきて、用水路の土手にとまって休憩していますが、ときどき田植えが終わった水田で何羽も水浴びしています。

このときは体を冷やすためだと思われます。

タゲリも北帰行する前の3月下旬の気温が高い時に、金魚養殖池跡で何羽も水浴びしていました。

これも暑いからだと思われます。

上述のようにヒヨドリが真冬に水浴びするのは、暑さ対策ではなく、別の目的だと思われます。

カラスの水浴びを見かけたのも暑い時期ではありません。

しかも「カラスの行水」と言われるように、とりわけ水浴びの時間が短い訳ではありませんでした。

Disteau by サニークリーンには、「鳥の羽根には、ホコリや寄生虫、脂粉と言われる細かな白い粉などがだんだん積もっていく。鳥は水浴びによってそれらを落とそうとしているといわれている。脂粉が出る量は鳥種によって差があり、その量が多い鳥種ほどよく水浴びをする傾向がある。そしてこの脂粉というのは未成熟な羽毛を包むケラチン物質であり、それが落ちた後に柔らかな綿毛が姿を現すと考えられる。」と記されていて、寄生虫以外の羽の持つ条件によっても水浴びせざるを得ないようなのです。

鳥たちは水溜まりがあると頻繁に水浴びをしています。

暑さを凌ぐために水浴びするのか、そうでないのかという問いの立て方そのものが誤っているのかも知れませんね。

カモ撮りこうちゃん