サギの種類によって営巣・産卵・育雛の時期が違っているらしい!
アオサギ
ゴイサギ
営巣するアオサギ
アオサギの育雛が終わるのを待つゴイサギ
土手下のアカメガシワで営巣前のコサギ
東名阪高速道路の蟹江インター内にはサギのコロニーがあります。
繁殖期になるとアオサギ、ゴイサギ、コサギなどが営巣のためにやってきます。
渡って来る夏鳥のチュウサギやアマサギも数は多くないようですが、ここで営巣している姿を見かけます。
それぞれのサギで営巣時期が少しずつずれているようなのです。
最近は営巣したり育雛している様子を写真に撮ったり、写真展に投稿することは禁じられています。
数年前、中日新聞にオオタカの育雛の様子を投稿した写真が賞をとったことがありましたが、日本野鳥の会からクレームがありました。
写真を撮ることで抱卵放棄や育雛放棄する場合があるからです。
写真家のモラルが問われる問題として騒がれました。
これまで近隣にあったサギのコロニーが騒音や糞害だとして追いやられ、しかもタカなどの猛禽類から避難して、結局この蟹江インターがコロニーとして落ち着いてきたようなのです。
中日本高速道をもそうしたサギのコロニーの保全に協力しています。
「高速道路がサギのすみかになったわけ」というパンプレットも出版されています。
高速道を走る車やトラック、インターに沿う道路は頻繁に車が通っています。
その道路の歩道から金網越しに写真や動画を撮っています。
営巣中のヒナや子育ての細かい様子は分かりませんが、遠くからの観察でも分かってきたことがあります。
2月末になると樹上にアオサギが営巣しだします。
まだ木々は芽が出ていない時期です。
こんな寒い時期に営巣して大丈夫かと思うほどです。
3月末になるとこのアオサギが営巣して育雛している木々に、ダイサギがやってきます。
その数は年によって違いますが、かなりの数です。
見ていてアオサギを襲うのではないかと心配していたのですが、そうした光景は今のところ見かけていません。
アオサギの子育てが終わるのを待っている風情です。
営巣するのに最適な特等席だからだと思われます。
インターに沿う道路の高速道路側に金網が張ってあり、4月に入ると高速道路の土手に生えているアカメガシワにコサギがたくさん集まってきます。
これまでも高速道路の土手下のアカメガシワの木に毎年営巣しているのです。
中には交尾しているコサギもいました。
金網に植物のつるなどが絡んでいて、あまり詳しいことは分からないままです。
少し経つとコサギたちは小枝を集めるために出かけるようになります。
コサギの数は多く込み合ったアパートのような様相を呈するようになります。
今のところダイサギ、チュウサギ、アマサギの姿は確認できていません。
これからそれらについても良く観察していきたいと考えています。
(ペリカン目 サギ科)
カモ撮りこうちゃん