コチドリの餌のとり方の違いの条件が分かったような気がする!

脚を振動させて餌とりするコチドリ

脚を振動させないで餌とりするコチドリ

コチドリのあれこれ

今年の冬、飛島村でコチドリだと思われる鳥を見かけたのは2月25日でした。

コチドリは夏鳥だと思っているのに、こんなに早くやって来るなんてと不思議に思ったのです。

フェイスブックの鳥見サークル(鳥情報交換サイト)に写真と共に、そんな感想を書いて投稿しました。

写真に「いいね」がいくつかつきましたが、その疑問には反応がありませんでした。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)にはコチドリは「早いものは2月下旬頃から繁殖地に姿を現す。ユスリカ類などの小型昆虫類をよく食べる。」と記されています。

飛島村で見かけたのは2月末なので、もう来ていても不思議はないことになります。

コチドリといえば、2022.3.16づけのblog「コチドリの餌のとりかたが面白い」で書きましたが、養殖池跡では片脚を地面で揺さぶり振動させながら餌をとっている場面を見かけました。

他の場所ではそうした足を振動させていない場面も見かけました。

片脚を地面につけて振動させるときと、させないで餌を採るときの違いは何なのかずーっと疑問に思っていました。

最近ではコチドリといえば、片脚を地面につけて振動させながら餌を採ることが対連合で繋がっています。

その光景を見るとユーモラスでとても可愛い感じを受けるのです。

今年やってきたコチドリも、飛島村服岡の金魚養殖池跡の水が退いて地面が露出している場所では、脚を振動させながら餌を採っていました。

地面を振動させてミミズや赤虫(ユスリカの幼虫)を採っているようです。

その効果はあるようには見えませんが、懸命に脚を使って振動させていました。

飛島村三福でも数日前に養殖池跡でコチドリを1羽見かけました。

そこは枯れ草があり水溜まりもたくさんあります。

平坦というよりデコボコしたところが多い環境です。

そこでは脚を揺すりながら振動させて餌採りする行動は見られませんでした。

コチドリの餌の採り方の違いは、周りの環境の違いによるものではないかと思われます。

平坦で少し地面が乾き始めているような場所では、盛んに脚を振動させて餌になる小動物が地上に出てくるようにしながら餌採りしようとします。

水がありデコボコした地面ではツグミ、ハクセキレイ、タヒバリ、ムクドリなどと同じように振動させないで餌採りするようなのです。

どのコチドリでも同じ行動が見られるので生得的な行動ではないかと思われます。

脚を振動させて餌採りする方法は、コチドリ特有の行動ではないかと今のところ思っています。

面白いと思いませんかー。

(チドリ目 チドリ科)

カモ撮りこうちゃん