土起こしのトラクターの後を、カラスの大群が追いかけていた!

2月18日にトラクターの後を追いかけるカラスの群れ

いろいろなカラスの様子

私が定点観測地として歩き回っている飛島村はまだ都市化されておらず、金魚養殖池や田んぼや畑がたくさんあります。

大型化農業で計画的に植えつけし、ある年は麦畑になり翌年は田んぼになったりと変化していきます。

皆さんもご存じのように飛島村は3000人ほどの住人しかおらず、全国一の豊かな自治体といわれています。

住民への地域サービスは至れり尽くせりで、小学校や役場の建物も以前住んでいた天童市の市役所よりも断然立派です。

この村に住むには制限があるようで村内にはアパートらしきものは1棟もありません。

村外からの流入を制限しているのではないかと思われます。

今回打ち上げで不具合が見つかったH3ロケットも村の沿岸部にある三菱重工業で作られたものです。

きっと固定資産税がたくさん入ってくるのでしょうね。

そんな飛島村の田んぼや畑は広く大型化農業が行われています。

その周辺にはたくさんのカラスもいて、四六時中、田んぼ跡や麦畑などで餌を探しています。

真冬の2月18日に飛島村松之郷の畑でトラクターが土起こししていました。

この場所は4月末になると田んぼにするのだと思われます。

秋から冬にかけて数回土起こしし、春に水を入れてからも地面を平らにするためにトラクターが入ります。

真冬のこの時期はカラスにとっても餌を探すのが大変な時期です。

そんな時期にトラクターが入って土起こししてくれれば、土中のミミズ、昆虫、昆虫の幼虫などが出てきます。

冬の恵みといったところでしょうか。

カラスは賢いので十分それを分かっているようです。

他の土起こししている畑ではハクセキレイ、タヒバリ、ケリ、タゲリ、ムクドリやツグミがたくさん来てトラクターを追いかける光景を見かけますが、松之郷ではカラスだけがトラクターを追いかけていました。

その数も数百羽だと思われます。

多分カラスは強く数も多いので、他の鳥が入る心理的な余地がないのではないかと思われます。

人間社会の近くで生きている野生動物は、人間の活動と無関係に生きてはいけないようです。

人間の土起こしなどの活動が、野生動物の生活を左右して、その数の増減に関与していると思われます。

もっと言えば、永和のネコのような半野生状態のカラスといっても良いかも知れません。

野生とはどんなことをいうのか、もう一度考え直してみる必要があるなぁと思ってしまいました。

(スズメ目 カラス科)

カモ撮りこうちゃん