タゲリは1月を過ぎると、群れでなく単独や数羽で行動するらしい

渡来してきた当時は群れで行動する

単独または数羽で行動するタゲリ

大陸に帰る3月に集まり群れになったタゲリ

飛島村では今年もタゲリが12月半ば過ぎにやってきました。

今年は30羽近くの群れで年ごとに数が少しずつ増えているようです。

ここ3~4年ほど毎年来ているので、ここを越冬場所に決めているのでしょう。

恐らくユーラシア大陸からやって来る群れだと思われます。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)には「冬鳥。東北地方北部以北では旅鳥。少数の繁殖例がある。水田、畑、河川、湿地、干潟など。渡来直後と渡去前には、群れをつくっていることが多い。渡来後しばらくすると、暖地では1羽か小群になって行動するが、積雪地では余り群れをくずさずに生活している。地面の昆虫類、甲殻類などを嘴でつついたり、足で地面をたたくようにして、ミミズを地表におびき出したりして採食する。」と記されています。

ここ数年観察していると、1月を過ぎると群れでの行動ではなく、1羽や数羽で行動するようになります。

その頃トラクターで土起こししていると、ハクセキレイ、ケリに混ざってタゲリも餌探ししています。その数は1羽だけでなく7~8羽くらい見かけます。

三々五々餌探ししていたタゲリが、その時には集まってくるようです。

それでも12月半ばに見かけた群れほどの数ではありません。

もっと他の場所で行動しているタゲリがいるのでしょう。

2年ほど前から、飛島村の畑のあちこちで1羽や数羽でいるのを見かけていました。

写真を撮りに行くと、畑のあちこちで見かけます。

その頃になると留鳥のケリは番いになる時期なので、やはり習性は違うと思いました。

3月に入るとそのタゲリがいなくなります。

群れになって大陸に帰っていったのでしょう。

ツグミも同じような習性を持っているように思われます。

日本海を渡って来るには1羽ではとても無理でしょう。

群れになってこそ可能ではないかと思われます。

そんな習性をタゲリも進化させてきたのではないかと推測しています。

(チドリ目 チドリ科)

カモ撮りこうちゃん