いつもカラスやチョウゲンボウに攻撃されるのろまなノスリ?

隣合う電柱のノスリとチョウゲンボウ

電柱のノスリ

電柱のチョウゲンボウ

ノスリを追いかけてとまったチョウゲンボウ

カラスに追いかけられるノスリ

蟹江周辺で見られるタカやハヤブサの仲間にはトビ、ミサゴ、オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウなどがいます。

ときどきチュウヒ、ハヤブサ、コチョウゲンボウも見かけることがあります。

永和や弥富市海屋ではトビやノスリは定住しているのか、電柱の天辺にとまっているのをたびたび見かけます。

タカやハヤブサは猛禽類なので、すべてが獰猛で動物を狩るものだと思い込んでいました。

トビやミサゴもそう思っていましたが、トビはバッタや魚、動物の死骸などを餌として採っていて、動物に襲いかかる場面は見かけたことがありません。

ミサゴも魚だけで他の動物を狩る姿を見かけていません。

動物に襲いかかる猛禽類のタカの仲間のイメージはイヌワシ、ハヤブサやオオタカ(クマタカなども)によって作られていたものでしょう。

ところがタカの仲間を知るようになると、猛禽類といわれているタカの仲間にも違いがあることが分かってきました。

ノスリは秋になると良く見かけますが、田んぼや畑近くの電柱にとまって下をじっと見つめています。

すーっと飛び立って地面に降りてバッタなどを捕ります。

運が良ければネズミを捕ることもあります。

動物に襲いかかる感じは余りしません。

見た目よりは優しくおとなしいタカだと思われます。

昔から役立たずのノグソダカといわれていたそうです。

チョウゲンボウは小さいタカ(ハヤブサ科)ですが、これも電柱の上から様子を窺っています。

バッタやカマキリを捕ることが多いようです。

たまにネズミを捕ることもありますがご馳走だと思われます。

ネズミはこの辺りに多くいる訳ではないからです。

先日津島市鹿伏兎の田んぼの2つの電柱に、隣り合わせでチョウゲンボウとノスリがとまっていました。

ノスリの方が断然大きいのですが、共にずーっと動かずにいました。

しばらくしてノスリが飛び立つと、チョウゲンボウも飛び立ってノスリを攻撃し始めました。

ノスリはその攻撃を避けるようにしながら飛んでいきます。

そのチョウゲンボウの攻撃を避けて、ノスリは近くの電柱にとまりました。

攻撃したチョウゲンボウも少し離れた電柱にとまりました。

すると、ノスリがとまった電柱にカラスが3羽飛んで来てノスリを攻撃し始めました。

ノスリがそこから飛び立つとカラスが追いかけます。

ノスリは逃げて最初に飛び立った電柱に移動していきました。

カラスは追うのをやめました。

縄張りと関係していると思われます。

このようにノスリはチョウゲンボウやカラスにいつも追い立てられています。

やり返す場面は見たことがありません。

チョウゲンボウは小さい体なのにとてもやんちゃで攻撃的なタカ(ハヤブサ科)です。

判官贔屓からか「ノスリ頑張れ。」といつも言ってしまいます。

(タカ目 タカ科)

カモ撮りこうちゃん