ホシホウジャクが遅い時期まで吸蜜していて驚いた!
10月23日に見かけたコセンダングサの蜜を吸うホシホウジャク
オオスカシバの吸蜜
モモブトスカシバの吸蜜
ホシホウジャクの吸蜜
ガのスズメガの仲間のうち、ホバリングして吸蜜するオオスカシバ、ホシホウジャク、モモブトスカシバには特別の愛着を感じます。
特にホシホウジャクの吸蜜の様子を見ると美しいとさえ感じます。
というのはその長い口吻を伸ばして空中でホバリングしながら花の蜜を吸っているからです。
私はホバリングしながら花の吸蜜をするこれらの仲間は、日本のハチドリといっても良いのではないかと思っています。
体重も最も小さいハチドリと同じくらいのようです。
中でも吸蜜の妙技からいってホシホウジャクが一番格好良いと思います。
蟹江周辺では主にこの3種類のスズメガの仲間が見られます。
他にもいるのかも知れませんが、ほとんど見かけたことがありません。
この3種類のスズメガの仲間は夏の暑い日に見かけることが多いので、夏だけ発生しているのだと思い込んでいました。
ところが今年になって、秋遅くなってもホシホウジャクを見かけるのです。
10月19日に永和の沼の水辺近くに咲いている枯れかかった百日草に、ホシホウジャクが来ていました。
とにかく忙しく行動するので、なかなか写真や動画に撮れません。
こんな遅い時期にも吸蜜に来るんだなぁと思ったのです。
23日になって雑木林付近に咲いているコセンダングサの花にも来ていました。
10月の下旬です。とても驚きました。
ウィキペディアのホシホウジャクには「初夏から晩秋まで発生を繰り返し、市街地でもよく見られる。成虫は、アベリア、コスモス、ラベンダーなどに訪花し、ホバリングしながら、花から花へ蜜を吸って回る。飛行時は脚をたたむ。幼虫の食草はヘクソカズラ(アカネ科)」と記されています。またオオスカシバについては「成虫は年に1~2回、夏に発生する。~中略~ オオスカシバの口吻は2㎝ほどで、それ以上深い構造を持つ花からは蜜を吸うことができない。~中略~ 幼虫はクチナシを食草にしていて、都市部でも見る機会が多い。」と記されています。
またモモブトスカシバは「昆虫写真図鑑」では、「北海道から奄美大島まで広く分布する。幼虫はウリ科のアマチャヅルを食べる。成虫は6~8月に出現する。訪花するときのホバリングの最中に後脚をこすり合わせるしぐさをする。」と記されています。
この3種類のスズメガの仲間のうち、オオスカシバとモモブトスカシバは夏にだけ見かけ、ホシホウジャクだけが夏から晩秋まで発生しているのですね。
晩秋になると咲いている花にはコセンダングサが多いので、コセンダングサに集まってくるのも当然だなと思ったものです。
皆さんにも実際の場面を見てもらいたいものです。
(スズメガ科 ホウジャク属)
カモ撮りこうちゃん