伊吹山でもアカバナを見かけた
伊吹山で見かけたイワアカバナ
天童周辺で見かけたアカバナ
アカバナは天童の原崎沼の「網張の里」で見かけたのが初めです。
10月のことでした。
最初の印象はとても面白い花だと思いました。
でも花がピンクで小さいのでデジタルカメラではなかなか写真に撮れませんでした。
どこが面白いかというと、花びらが薄いピンクの4弁ですが、その真ん中のメシベの形が天狗の鼻のような形なのです。
それが白いので花のピンクの中にツンと飛び出していてユーモラスに見えてしまうのです。
さらに花の下の子房の長さがとても長く、インゲンマメ位の感じがするほど長いのです。
子房下位というのでしょうか。
2022.1.23づけのblog「メシベがこん棒のようなアカバナに笑ってしまった」でそれについて書きました。
蟹江に戻ってからいろいろ車で走り回っていますが、叢でアカバナをみかけたことは一度もありません。
東北地方にだけ生息しているのだろうかと思っていたのです。
8月31日に伊吹山にサラシナショウマの写真を撮りに行きました。
山頂近くのスカイテラスの駐車場から頂上まで行く山道の脇に、色々な花が咲いていました。
ミツバフウロ、シオガマギク、クサボタンなどが咲いている中にアカバナも咲いていました。
とても驚きました。
アカバナは水湿地付近に生えるようですが、このアカバナが咲いている場所は水湿地という環境ではありません。
高山地帯の叢なのです。
「伊吹山週間開花情報」(2022.17号)には写真があってイワアカバナ(アカバナ科)と載っていました。
これが正式名なのかどうか分かりませんが、生態としては私が知っているアカバナとは違うようです。
やはり別種なのでしょうか。
今のところは不明です。
「日本の野草」(林弥栄編 山と渓谷社)のアカバナには「山麓や野原の水湿地に生える多年草。茎は円柱形で高さ30~70㌢になる。茎は対生し、しばしば茎を抱く。葉身は卵形または卵状楕円形で長さ2~6㌢、幅1~3㌢あり、ふちに鋸葉がある。茎と葉は赤みを帯びることもある。茎の上部に長さ5~10㍉の紅紫色の花をつける。花弁は4個で先端は浅く2裂する。雌しべの柱頭はこん棒状をしている。蒴果は細長く、長さ3~8㌢ある。花期は7~9月。生育地は湿地。分布は北、本、四、九。」と記されています。
ただ花の様子は私がこれまで見かけていたアカバナと一緒です。
東北で見かけたアカバナを伊吹山の頂上付近で見かけたのでとても吃驚したのと、なぜか嬉しい気持ちになったことを想い出します。
(アカバナ科 アカバナ属)
カモ撮りこうちゃん