金魚養殖池のテグスに引っかかるのは幼鳥らしい!
テグスにかかったゴイサギの幼鳥
テグスにかかったキンクロハジロ
テグスにかかったオオバンの幼鳥
ゴイサギ
キンクロハジロ
オオバン
飛島村の三福付近には金魚養殖池がたくさんあります。
養殖池の持ち主の高齢者の女性と話したとき、この地区では2軒だけがまだ養殖していると話していました。
自宅にいる親金魚を交配させて、その稚魚をたくさん育てて、一括して弥富の金魚業者に売るそうです。
その金魚の選別を鑑別士が行って、弥富金魚としてこの世に出しているという流れのようでした。
その金魚養殖池にはカワウ、コサギ、チュウサギなどの他、潜水カモのキンクロハジロやカイツブリなどが金魚を狙って入り込んでくる可能性があります。
どの養殖池も周りをネットやテグスを張り巡らせて守っています。
ある池では水面を完全にネットを張って防いでいますが、多くの池では池の周りをネットにして、池の上を釣り用のテグスを5㎝程の間隔で張ってあります。
そのためにハクセキレイなどは入り込めて出入りできますが、大きなカモやサギ類は出入りできないようになっています。
また池の中の通路にもテグスが張ってあります。
養殖池は浅く金魚がたくさんいるので、魚を狙う鳥たちにとっては格好の餌場です。
でもサギ類にしてもカモ類にしても、ほとんどその池の中や周辺にいるのを見かけません。
いるとすると放棄されたネットやテグスの張ってない池の周りです。
ときどきテグスにかかっているカモやサギの仲間を見かけます。
観察していると多くは幼鳥か、冬鳥としてやってきた潜水採餌カモの仲間です。
これまで見かけたのはオオバン、ゴイサギ、キンクロハジロなどです。
オオバンとゴイサギは幼鳥のようでした。
またキンクロハジロは幼鳥か成鳥かは分かりません。
どうもテグスに引っかかるのは、こうした危険があることを学んでいない幼鳥か冬鳥として飛んで来たカモ類のようです。
地域に生息する成鳥は危険を学習しているからか近寄らないようです。
引っかかった鳥たちは、ずーっとそのまま長期間放ってあります。
ここが危険で入り込めば同じようになるぞという警告になるからでしょうか。
理由は分かりません。
知らないこと無知なことは、身の危険に陥りやすいのは人間以外の動物でも同じなんだなぁと思ってしまいました。
(ゴイサギ ペリカン目 サギ科)(オオバン ツル目 クイナ科)(キンクロハジロ カモ目 カモ科)
カモ撮りこうちゃん