アキノウナギツカミをやっと見かけた!
アキノウナギツカミ
イシミカワ
ママコノシリヌグイ
秋に咲くタデ科の仲間で特に印象深いのはママコノシリヌグイ、イシミカワとアキノウナギツカミでしょうか。
イシミカワは月見ダンゴが皿に乗ったような姿なのですぐ分かります。
そして秋の風情にあっているなあと感じます。
ママコノシリヌグイは三角の葉とツル状の茎に刺があって触ると痛いだろうと思わせる雰囲気です。
ピンク状の花を纏めたいくつかの花穂が秋を感じさせる優雅さがあります。
蟹江周辺にはそれに似たサデグサがあって、ママコノシリヌグイとの区別ができませんでした。
それでも何とか分かるようになってきたのは最近です。
アキノウナギツカミはその茎を使うと、ウナギのヌルヌルした体を掴めることから付けられた名前だと思われますが、その植物を具体的に確認できていませんでした。
天童にいたときに東根の白水川ダムの奥の東郷林道沿いにアキノウナギツカミが咲いていたように思うのですが、特長を知らなかったので間違っていたかも知れません。
蟹江に戻ってからアキノウナギツカミがどこかにないかと探していましたが、なかなか見つけられませんでした。
この付近にはないのかと思っていたのです。
先日愛西市の福原輪中にでかけました。
ここは明治初期まで木曽三川に60余りあった輪中の1つです。
木曽川と長良川に挟まれた輪中で、木曽川の西側なのに愛知県愛西市に属しています。
輪中ではこの時期になるとピンクのサクラタデが咲き出します。
確認しているのは今のところここだけです。
他はシロサクラタデばかりです。
サクラタデの生えている近くにタデの仲間がたくさん花をつけていました。
傍に行ってみると葉が茎を抱くようになっていました。
見た瞬間にアキノウナギツカミだと確信しました。
ずーと見たかった植物です。
でも写真と動画を撮ろうとしたもののうまく撮れません。
細すぎてピントが合わないのです。
でもその雰囲気だけは何とか撮ることができました。
「www.matue-hana.com」にはウナギツカミとして「つる性1年草。北海道~九州の畦畔、水辺、空き地など湿った土地に生育する。種内の変異が大きく、早生の畑地型が狭義のウナギツカミ、晩生の湿地型がアキノウナギツカミと呼ばれてきた。茎はつる状に伸び、下部は地を這い、上部は斜上する。茎は四角形で稜に逆刺がある。葉は互生、葉柄は長く、葉柄の基部は心形~矢じり形。茎上部の葉は短柄で、基部が矢じり形で茎を抱く。枝先に淡紅色の花をつける。」と記されています。
標準名はウナギツカミのようです。
場所や時期のズレによって呼称が違っているのですね。
でも逆刺という特徴は維持されていますから、どちらでも良いかなと思いました。
(タデ科 イヌタデ属)
カモ撮りこうちゃん