オオタカは本当に留鳥なの?
飛島村で見かけたオオタカ幼鳥
オオタカ幼鳥
オオタカ成鳥
チョウゲンボウ
蟹江周辺で見られるタカの仲間(タカ科とハヤブサ科)にはトビ、ノスリ、ミサゴ、チュウヒ、オオタカやチョウゲンボウなどが見られます。
数年前からチュウヒは見かけなくなりました。
また数年に1回程度ハヤブサを見かけますが、ごくごく稀で出会うと幸運だったと思うほどです。
トビとミサゴはどの季節にも見られます。
トビはいつでも見られますが、ミサゴは冬に比べると他の季節は少ないように思います。
チョウゲンボウも秋から春までの数の方が多い感じです。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)のチョウゲンボウでは「留鳥または漂鳥。平地から高山の草地。農耕地、川原、埋め立て地など。繁殖期以外は1羽の行動が普通。ハヤブサ類にしてはひらひらした感じの羽ばたきで飛び、ときどき停空飛行して、地上にいる昆虫類やネズミ類を探す。また小鳥の群れを襲うこともある。巣は崖の岩棚や穴、大木の樹洞、建造物の穴などに作る。繁殖条件の良い場所では集団繁殖する。」と記されています。
因みにチョウゲンボウの写真は天童の薬師神社の写真が多く使われています。
ここではチョウゲンボウは留鳥や漂鳥となっています。
秋口に薬師神社に出かけましたが、チョウゲンボウの姿はどこにも見当たりませんでした。
移動したのでしょう。
蟹江周辺ではオオタカは冬にはよく見かけますが、春から秋のはじめにはほとんど見かけません。
ましてや成鳥は見たことがありません。
ところが「日本の野鳥」にはオオタカは「九州以北では留鳥。南西諸島ではまれに冬鳥。平地から山地の林、河川、農耕地、湖沼など。繁殖期以外は1羽で行動するのがふつう。営巣は、毎年同じ巣を使う場合と、2~3個の巣を年ごとにかえる場合がある。採食は鳥類を主に、ネズミやウサギなどもとる。非繁殖期にはあまり移動しない個体と、鳥の集まる場所を選んで移動する個体とがいる。」と記されています。
オオタカは留鳥といわれていますが、蟹江周辺で見かけるオオタカは夏には養老山地や岐阜県の山岳地方に移動しているかも知れません。
先日飛島村、弥富市海屋、愛西市大井町周辺で夏の終わりにオオタカの幼鳥を見かけました。
飛島村ではいつも電線にとまっているハトなど一切見かけませんでした。
警戒して逃げていったようです。
天敵だと分かっているようです。
愛西市大井町ではハトの3つの大群が飛んで逃げていく風情を感じました。
タカが近くにいるのではと周りを見まわすと、案の定タカが飛んでいました。
送電線の塔のあたりにとまりました。
しばらくして飛び立っていきました。
これもオオタカの幼鳥でした。
同じオオタカだった可能性があります。
幼鳥なので蟹江周辺にい続けているのかも知れませんね。
本には「留鳥または漂鳥」と書いてくれると良いのになぁと思ってしまいました。
(タカ目 タカ科)
カモ撮りこうちゃん