ヤモリは小さいときの想い出と繋がっている

ヤモリ

逃げ出すヤモリ

頭隠して尻隠さずのヤモリ

ずーっとイモリとヤモリの違いは分かりませんでした。

名前も姿形も似ているからです。

学生時代に指導教官がモリアオガエルの産卵した泡の塊を研究室で観察していたので、それとの関係でイモリを知りました。

モリアオガエルのオタマジャクシが木の泡からポトンと池に落ちると、イモリが待ち構えて食べてしまうと聞いていたからです。

また実際に山形市高瀬の沼ではイモリを見かけています。

ところがヤモリときたら小学生の頃まで遡ります。

夏休みにはトンボ捕りと魚捕りに夢中でしたが、市営プールにも連日泳ぎに通ったものです。

もっと小さいときは庄内川で泳いでいました。

進駐軍から50mプールが名古屋市に返還されて、泳ぐようになったのです。

川で泳いでいた頃は、結膜炎などの眼病にかかっていた子が多かったのです。

社宅から市営プールまで歩いていく途中に、大きな門構えの家がありました。

武家屋敷だったと思われます。

周辺は織田家家臣の丹羽家の屋敷がいくつもありました。

その一族の屋敷だろうと推測しています。

門の大きな扉には何匹ものヤモリがくっついていたのです。

くっつくというよりへばりつく感じでした。

門の扉は古めかしく、子供心に古色蒼然としている上にヤモリがいるので近づき難い印象さえ持っていました。

それを眺めながらプールに通ったのです。

足の指の吸盤状のものが恐ろしさを倍増させていました。

先日永和の雑木林のアカメガシワの幹でヤモリを見かけました。

何十年振りの再会です。

大きくない雑木林ですが、色々な動物が住んでいることに驚きました。

ウィキペディアには「分布は中華人民共和国、日本、朝鮮半島。形態は全長10~14センチメートル。体色は灰色や褐色で、不鮮明な暗色の斑紋が入る。環境に応じて体色の濃淡を変化させることができる。~中略~ 尾は基部に2~4対の大型のイボ状の鱗があり、自切と再生を行うことができる。体は扁平で、壁の隙間などの狭い場所にも潜り込める。四肢には指ごとに1対の趾下薄板が発達し、垂直なガラス面などにも張りついて活動できる。~中略~ 生態は主に民家やその周辺に生息する。都市部では個体数が多く郊外では少なくなり、少なくとも日本では原生林には生息しない。食性は動物食で、昆虫やクモ、ワラジムシなどの陸生の節足動物を食べている。~中略~ 繁殖形態は卵生で、5月から9月にかけて1~3回にわけて1度に2個ずつの粘着質に覆われた卵を木や壁面に産みつける。卵は1か月半から2か月程度で孵化する。」と記されています。

自宅の庭ではカナヘビを見かけますが、ヤモリを見かけたことはありません。

永和の雑木林は民家からは離れています。

どうしてここでヤモリを見かけたのか、とても不思議に思っています。

(有鱗目 ヤモリ科 ヤモリ属)

カモ撮りこうちゃん