オオスカシバも空中でホバリングしながら吸蜜できるんだ!

オオスカシバの吸蜜行動

ホシホウジャクの吸蜜行動

モモブトスカシバの吸蜜行動

今年はオオスカシバやホシホウジャクに出会うことがほとんどなく、永和の沼のヒャクニチソウが咲いている叢で、9月に入ってようやくオオスカシバが吸蜜しているのを見かけました。

まだホシホウジャクは見かけていません。

蟹江周辺ではオオスカシバ、ホシホウジャク、モモブトスカシバを見かけます。

他にもいるはずなので見かけていないだけかもしれません。

体長はオオスカシバ、ホシホウジャク、モモブトスカシバの順で小さくなります。

この3種類のスズメガは昼間に花の吸蜜をします。

ホバリングして花に近づき丸まっていた口吻を伸ばして吸蜜します。

私はハチドリと匹敵する能力なので、「日本のハチドリ」と言っています。

ホバリングしながら吸蜜するといっても、花から離れて口吻を伸ばして吸蜜するのはホシホウジャクです。

花びらにとまっているのを見たことがありません。

花に空中から口吻を伸ばして吸蜜し終わると、次の花に移動して同じ行動を繰り返します。

オオスカシバとモモブトスカシバは、吸蜜するときにハナビラに脚をつけて吸蜜しています。

そこで2021.6.23づけのblogでは、「スズメガのうちでもホバリング力が強いのはホシホウジャクかも」と書きました。

オオスカシバは羽(翅?)ばたきながらもハナビラに脚を添えて吸蜜していることが多く、空中でホバリングしながら口吻を伸ばしている様子は見られなかったのです。

写真にとって絵になりそうなのは、やはりホシホウジャクだと思っていました。

今回のオオスカシバを見ていると、やはり花を移動しながら脚をハナビラに添えて羽ばたきながら吸蜜しています。

動画にはそうした行動が見られます。

大型のスズメガだから体を支える必要があるのだろうと思っていたのです。

ところが写真でとった場面を見ると、何枚かに空中でホバリングしながら、花に丸まっている口吻を伸ばして吸蜜しようとしている場面が何枚かありました。

ホシホウジャクと同じような行動です。

花に近づいてしまえば脚をハナビラに添えるのでしょう。

ホシホウジャクのホバリングしながらの吸蜜行動と同じ行動がオオスカシバでもできることが分かりました。

なぜか恐れ入りましたという感じになりました。

世の中ではガ(蛾)は気持ち悪いという人たちが多いようですが、これらのホバリングしながら吸蜜するスズメガたちの場面を見れば、そうした認識も改まるかも知れません。

本当にホバリングしながら吸蜜する姿は、それほどに美しいと思います。

(スズメガ科 オオスカシバ属)

カモ撮りこうちゃん