伊吹山でルリトラノオ(?)らしい花を見かけた
ルリトラノオ
東北で見かけたオカトラノオ
中日新聞(2022.8.29)に伊吹山の山頂付近の叢にサラシナショウマが咲いていると書いてあったので、写真を撮りに出かけました。
山頂手前にあるスカイテラス近くの登山道の脇にサラシナショウマが群生していて、その花の写真と動画を撮りました。
その登山道脇の土手に、他にいろいろな花が咲いていました。
花の多くは咲く季節の終わり頃の気配に感じました。
その中に青紫色のトラノオだと思われる花を見かけました。
これまで見たことはありませんでした。
東北では白いオカトラノオが咲いていて写真に撮ったことはありますが、青紫色のものは初めてでした。
また蟹江周辺や海津市のハリヨ公園付近ではオカトラノオが咲いているのを確認していません。
この辺りにトラノオは咲いていないのだろうと思っていたのです。
「Flora of Mikawa」には、ルリトラノオについて「オオバコ科 ルリトラノオ属。別名イブキルリトラノオ。伊吹山に自生する、古くから観賞用に栽培されている。自生種には白い短毛が見られる。花冠の筒部があることなどからルリトラノオ属。~中略~ 茎は直立し、上向きの白毛が密生する。葉は対生し、葉柄は無い。葉身は長さ5~10㎝×幅1~2.5(5)㎝、狭い卵形~三角状卵形、葉先は尖り、基部は円形、縁には鋭い鋸歯がある。茎頂に10~20㎝の長い穂状花序を伸ばし、青紫色の小さい花を多数つける。花柄は長さ1.5~2㎜、屈毛がある。花は直径約7㎜、長さ約6㎜。花冠は短い筒部があり、先が4深裂し、裂片は広卵形。雄しべは2個、花冠から長く突き出る。蒴果は長さ約3㎜の扁球形、先がやや凹む。種子は多数、小さな円盤形。」と記されています。
葉が対生で鋸歯があること、オシベが花冠から突き出ていることから、今回撮った青紫色のトラノオだと思われるものは、やはりルリトラノオだと思われます。
別名がイブキルリトラノオだと呼ばれていることから、伊吹山周辺でしか自生していない希少種だと思われます。
今回の小旅行で、こんな成果もあったことを喜んでいます。
(オオバコ科 ルリトラノオ属)
カモ撮りこうちゃん