キツネノマゴはシソ科でないことが理解できないでいる!
キツネノマゴ
トウバナ(シソ科)
天童周辺を歩き回っていたとき、小さい花を見かけました。
茎は四角で花が茎の先端や葉腋から出ていました。
花は唇形花なのでシソ科だと思っていました。
今から考えるとシソ科のトウバナだったのです。
蟹江に帰っていろいろと歩き回っていると、叢で同じような小さい花を咲かせるシソ科だと思われる花を見かけました。
トウバナだと思っていたのですが、唇形花なのにトウバナとは雰囲気が違うのです。
茎は四角で葉は対生なのでシソ科に違いないと思いました。
それがキツネノマゴだったのです。
私は馬鹿の一つ覚えで「シソ科の茎は四角い」と覚えていました。
ところがアカネは茎が四角いのです。
そこで「シソ科の茎は四角くて、花は唇形」と規則性を作りかえました。
それでアカネを排除できることになります。
もう1つシソ科の葉は対生です。
それもシソ科の特長のようです。
キツネノマゴを見たときに茎の様子、花の様子、葉が対生であることからシソ科に違いないと思って、家に帰って「日本の野草」(林弥栄編 山と渓谷社)でシソ科を探してみましたが載っていません。
そこで索引で探すと、キツネノマゴはキツネノマゴ科キツネノマゴ属になっているではありませんか。
頭が混乱してしまいました。
今のところ色々な資料を見ても、シソ科とキツネノマゴ科の違いがどこにあるのか載っていません。
分ける理由があるはずですが、今のところ不明のままです。
いつか分かるだろうとその日が来るのを楽しみにしています。
「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)のキツネノマゴには「全体が白い毛が多く生えています。四角い茎が下部に倒れ、地面についた節から根をだし上部が斜上します。卵形の葉が対生し、茎の先や葉腋に穂状小さな花を開きます。花は唇形花で、上唇は浅く2裂し、下唇は3裂し紅色の斑点があります。花穂を子ギツネの尻尾に見立てたのが名の由来といわれていますが、語源は不明です。」と記されています。
ここでも茎が四角で葉が対生、唇形花であると記されています。
他の資料の多くは茎が四角いと記されていましたが、EVERGREENには「茎はまばらに枝分かれし、6稜あって節が膨らみます。」と記されています。
もしかすると茎は四角くないのかも知れません。
いろいろの資料の記述が、ある原典を引用し続けてきた結果、それが広がってしまっている例を見かけたことがあります。
キツネノマゴも同じかも知れません。
今度出かけたときに四角いかどうか確かめたいと思っています。
(キツネノマゴ科 キツネノマゴ属)
カモ撮りこうちゃん