鳥たちが暑さに耐えるための行動とは!
暑さで口を開けて喉を鳴らす鳥たち
今年の名古屋は6月27日に梅雨明けしたと報じられました。
梅雨明けの7~10日間は好天が続くことが一般的です。
また6月末から猛暑日が続きました。
数日間は気温が37度を超え、40度を超えるとの予想も出されました。
そんな中でゴイサギやコサギなどが営巣し育雛(いくすう)していました。
営巣している場所には葉が茂っているところもあり暑さを避けることもできますが、中にはそうした場所でなく、陽射しが直接当たるところもあります。
ヒナを守るために親は必死で、よく育てられると感心してしまいます。
そんな育雛中に疲れると、親たちは近くの田んぼの用水路の土手に集まって休憩しています。
ときどき傍の田植え後の水田で水浴びしています。
それから土手に上がって羽繕いしている光景を見かけます。
気温が37度を超える時には、その土手にいながら口を開けて喉をごろごろ鳴らしています。
水浴びして体が冷えているものは鳴らしてしていませんが、水浴びしていないゴイサギやコサギは、口を開けてごろごろ喉を鳴らしています。
鳥たちは体を羽毛に被われていて、体温を外に発散できません。
そのため上がってくる体温を、口を開けて外に出そうとしていると思われます。
犬も同様で毛皮に被われているので、体温を下げるために口を開けて早い息遣いをしていますね。
先日、永和の田んぼの土手でアオサギ、コサギ、カワウが降りていました。
その日も猛暑だったので、サギやカワウが口を開けて喉を鳴らしていました。
どの鳥たちも同じようにして体温を下げようとしているのです。
コサギの中にはそうした行動をしていないものもありますが、水浴びしたからではないかと思われます。
今まで観察していて、アオサギが水浴びしている場面は見たことがありません。
なぜなのか疑問に思っています。
暑い時には日陰に避難すれば良さそうなのに、避難している光景は見たことがありません。
そんな知恵は回らないのでしょうか。
とても不思議です。
何年か前に飛島村の用水路のフェンスに並んでとまっていたアマサギの群れも、口を開けて喉を鳴らしていました。
そして見るからに暑さに閉口しているのが分かりました。
永和の沼のカワセミもヨシの茎にとまりながら、やはり苦しそうに喉を鳴らしていました。
猛暑は人間だけでなく鳥や昆虫にとっても厳しいことが分かります。
寒いときなら何とか巣に帰って過ごすなどで避けることはできますが、暑さへの適応にはその術がないように思われます。
きっと今日も鳥たちは喉を鳴らしているだろうなと思ってしまいました。
(ペリカン目 サギ科) (カワウ カツオドリ目 ウ科)
カモ撮りこうちゃん