見かけているジャノメチョウの仲間
ヒメジャノメ
ヒメウラナミジャノメ
昔からジャノメチョウを雑木林や竹林周辺で見かけていました。
他のチョウに比べると翅が茶色で地味で華やかさはなく、何か気味悪い感じさえしていました。
昨年善田川河口の土手でたくさんのジャノメチョウを見かけました。
交尾しているものもいました。
小雨の中でジャノメチョウたちは活発に飛んだりとまったりを繰り返していました。
これほど多くのジャノメチョウを見たのは初めてでした。
翌日にはいなくなってしまっていました。
なぜ特定の日に集まるのか不思議です。
そのチョウはヒメジャノメではないかと思われます。
大きさはモンシロチョウくらいの大きさです。
そんなヒメジャノメが永和の雑木林や竹林の林縁でも飛んだり、とまっているのを見かけました。
ヒメジャノメの紋数や配置は大体決まっているようですが、裏翅の模様で余分の数があったりなかったりしているものも見かけます。
同定しづらいのです。
数年前から海津市のハリヨ公園でヒメジャノメに比べると小さいチョウを見かけています。
裏翅の紋数もヒメジャノメよりは多く、林縁を飛んでいて、なかなか写真を撮るのが難しいチョウです。
でも公園内のシロツメクサ花にとまって蜜を吸っているところを写真と動画で撮りました。
ヒメジャノメに比べると可愛いチョウで、ヒメウラナミジャノメだと思われます。
「日本のチョウ」(日本のチョウ類保全協会編 誠文堂新光社)のヒメジャノメには「中型で食草はイネ、チヂミグサ、チガヤ、ススキ、アズマネザサ(イネ科)、カサスゲ、ヒメスゲ(カヤツリグサ科)など。生息環境は平地~低山地の明るい草地。農地、河川堤防、雑木林周辺などの解放的な環境を好む。行動は早朝や夕方によく活動し、草地上を跳ねるように飛び、葉上によく止まる。樹液に集まるほか、腐った果実や獣糞から吸汁も行う。訪花は稀。」と記されています。またヒメウラナミジャノメには「小型で食草はチヂミグサ、ススキ、チガヤ、アシボソ、メヒシバ(イネ科)、ショウショウスゲ(カヤツリグサ科)など。生息環境は平地~低山地が主であるが、山地でも見られる。樹林地の周辺、農地、河川堤防、公園、湿地などの草丈の低い草地が生息地。行動は日中、草地上をチョコチョコと跳ねるように飛翔し、葉上によく止まる。ニガナ、カタバミ、キツネノゴマなどの各種の花を訪れる。」と記されています。
両者ともイネ科とカヤツリグサ科が幼虫の食草です。
ヒメジャノメが明るい場所にも見られるのにヒメウラナミジャノメはそれより薄暗いところに生息しているようです。
成虫の餌になるものは全く違うようです。
ヒメジャノメはシロツメクサには寄ってこないようですね。
最初は不気味に感じたジャノメチョウも、習性が分かるようになると愛着を感じるようになってきました。
不思議ですねー。
(チョウ目 タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科)
カモ撮りこうちゃん