ビワの実がなる季節になってきた

蟹江周辺ではこの時期(6月半ば)になると、人家の庭や樹林でビワの実をたくさん見かけます。

でも収穫せずにほとんど放置されているようです。

蟹江新田の日光川土手下の人家の庭では、鉄骨でビワの木を取り囲んで、実が小さいときに袋掛けしているのを見かけました。

かなりの数なので自宅だけで消費しきれないだろうなと思いました。

このビワの木には冬になるとメジロの群れがやって来るので、2月になると土手から写真撮りをしています。

ビワの花は外側は茶色で余り目立ちませんが、蜜はかなり甘いと思われます。

ツバキの花が咲いていてもビワの花に引き寄せられているからです。

先日海津市のハリヨ公園の駐車場脇に、ビワの熟れた実が落ちていました。

それを拾って齧ってみたら甘い味がしました。

でもビワは種が大きく食べる部分が少ないので、食べた実感はありませんが。

たくさんのビワを見かけスーパーでも販売されているので、愛知県はビワの大産地なんだろうと思っていたのです。

ウィキペディアのビワでは「日本では全国でビワの実が3,240トン(2012年産 農林水産省統計)収穫され、長崎県、千葉県、和歌山県、香川県、愛媛県、鹿児島県など温順な気候の土地で栽培されている。特に長崎県は、全国の3分の1近くを産する日本一の産地となっている。近年は食の多様化や種子を取り出すなど食べにくさに加え、農家の高齢化、寒波に弱く収穫が安定しないなどの問題もあり、収穫量は2003年は9,240トン、2008年は7,110トン、そして2015年は5,290トンと減少傾向にある。近年ではビニールハウスによる促成栽培も行われている。」と記されています。

愛知県は温順な気候という面では栽培適地だと思われるのに、商品としての生産は多くないようです。

昔知人宅でビワ茶をご馳走になりました。

乾燥したものでなく青い葉のまま鍋で煮詰めたものを飲みました。

がんに効くといって、飲んでいる人からの話で実践しているとのことでした。

ウィキペディアでは「ビワ、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、アーモンドなどのバラ科サクラ属の種子(種皮の内部にある胚と胚乳からなる仁)には、種を守るため青酸配糖体であるアミグダリンが多く含まれ、未熟な果実や葉、樹皮にも微量含まれる。」と記されています。

よくウメやモモで聞く話ですがビワも同様のようです。

民間療法でいう効用と科学的な危険性のバランスをどうとるかの問題なのでしょうね。

すべての事物事象にはブラスとマイナスの側面があり、そのバランスの問題ともいえます。

社会的概念として学校で「バランス概念」を教えることが重要ではないかといつも思っています。

本当かなー。

(バラ科 ビワ属)常緑高木

カモ撮りこうちゃん