ナマズの産卵には条件があるらしい
蟹江は水郷地帯といわれ周辺に何本もの河川があります。
蟹江川、善田川、日光川、佐屋川、筏川や宝川などです。
またたくさんの農業用水路があって、多くはコンクリートで囲まれています。
蟹江の西方には木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)があります。
その環境からか昔から川魚を扱う料理店を見かけます。
町内には「なまずや」という川魚専門店があります。
善田川の土手を歩いていると、ときどき大きなナマズを見かけます。
全国的に珍しくなっているようですが、この付近で見られるのは多くの河川があるからだと思われます。
蟹江に戻って6年になりますが、毎年数尾のナマズの稚魚を捕っています。
でも生かし続けることができずに、毎年死なせてしまっています。
2021.4.21日付けのblogで書いたように、昨年は永和の田んぼと田んぼ脇の用水路でナマズの産卵を見かけました。
この用水路は日光川に繋がっている用水路で、日光川近くではコンクリート製で、先の奥の用水路になると細く泥の畔になっています。
昨年は泥の畔の低い部分から水田に水が溢れて、田んぼの中でヘラブナ、コイ、ナマズが産卵していました。
水が引いて取り残されたヘラブナや、コイ、ナマズが何百尾も死んでしまいました。
今年は大型機械で泥の畔の土手を高くした結果、用水路から田んぼに入り込めなくなったようなのです。
これらの魚の産卵は狭くなった用水路内で行われていました。
昨年のナマズの産卵を見かけたのは4月19日でした。
今年見かけたのは5月27日でした。
1か月以上も遅いのです。
なぜなのかと不思議に思いました。
数年前から気がついているのですが、ヘラブナ、コイ、ナマズは産卵するときに浅瀬に来るようなのです。
善太新田でもナマズが用水路の浅瀬に上がってきていました。
ハタハタやホタルイカも浅瀬に産卵に来るようなので、魚一般が浅瀬で産卵すると思われます。
いつ産卵のために用水路を上がってくるかは、昨年と今年で共通しているのは大雨が降った翌日で用水路が溢れるぐらいになったときです。
そんなことを予想して今年も雨が大量に降った翌日の5月27日に出かけていったら、予想通りオスがメスに巻きついて産卵していました。
雨が大量に降った翌日が産卵する時期のようなのです。
翌日もまだ産卵しているのではないかと出かけましたが、ナマズの気配さえありませんでした。
なぜ産卵時期と場所がどのナマズにもわかるのか、とても不思議です。
これからも大雨が降って用水路が溢れる可能性があります。
またナマズの産卵が見られるのかどうか確かめたいと思っています。
本当に不思議だとしか思えませんね。
(ナマズ目 ナマズ科 ナマズ属)
カモ撮りこうちゃん