カワラヒワのオスの雄叫び(?)を初めて聴いた!

蟹江周辺では1年中カワラヒワの群れを見かけます。

冬に強風の中で並んで電線にとまっていたり、土手の木の梢にとまっている光景をよく見かけます。

その時のカワラヒワは「キリリリ」と綺麗な声で鳴いています。

以前フェイスブックの「鳥見サークル」にカワラヒワの写真を投稿したら、「これらはオオカワラヒワのようですよ。」とコメントがありました。

三列風切りの外縁の白い部分が目立つのがオオカワラヒワの特長のようです。

その後はカワラヒワとオオカワラヒワを区別するように心がけています。

4月末に愛西市の福原輪中に出かけました。

輪中の西側の長良川の土手下の木の梢で、1羽の鳥が「ジーッ、ジーッ」と鳴いていました。

私からは逆光で遠方なので良い動画は撮れませんでした。

こんな鳴き方をするのはどんな鳥なのだろうと思ったのです。

いつか分かるときが来るだろうと考えていましたが、思ったより早くその機会がやって来ました。

5月4日に弥富市海屋に出かけた時、電線で同じ鳴き方をする鳥を見かけました。

長良川の土手から10日ほどしか経っていません。

すぐに動画を撮りました。

やや逆光気味でしたがパソコンに取り込んでみたら、なんとカワラヒワでした。

とても驚きました。

他の季節にカワラヒワがこんな鳴き方をしているのを聴いたことはありません。

いつもの綺麗な「キリリリ」という鳴き声でなく、「ジーッ、ジーッ」という濁った鳴き方です。

その鳴き声の方が遠くまで届くのです。

即座にカワラヒワのオスのメスへのアピールのための雄叫びではないかと思いました。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社の)の「カワラヒワ」には「鳴きながらチョウのように翼をヒラヒラさせてディスプレー飛行する。雄は『ビーン』ともさえずる。」と記されています。

この「ビーン」が「ジーッ、ジーッ」という濁った鳴き声のことではないかと思われます。

カワラヒワのディスプレー飛行は今のところ見かけていません。

見れども見えずの可能性があります。

カワラヒワも他の鳥と同じように繁殖相手を探すための行動をしているようです。

「ジーッ、ジーッ」と鳴く行動はその1つだと思われます。

凄いですねー。

 (スズメ目 アトリ科)