タマシギに初めて出会ったぞ!

数日前に飛島村で初めてタマシギを見かけました。

私にとっては幻のシギといっても良い存在です。

その日は夕方近くで、水を張った田植え前の田んぼにシギらしいものがいるのを確認したのです。

タシギだろうと思ってしまいました。

というのは近くの田んぼでタシギの群れが餌探ししているのを見ていたからです。

家に帰ってパソコンに写真と動画を取り込んでみると、写っている中にタマシギでないかと思うシギの姿が一瞬見られたのです。

写真と動画もぼけてしまっていました。

タシギだと思い込んでいたことをとても後悔しました。

翌日の朝にその場所に出かけました。

朝のうちならまだいるかもしれないと考えたからです。

でもいないようなので周りの田んぼをぐるぐる回って調べたのですが、見当たりません。

もう一度、昨日見かけた場所に行ってよく見たら、田んぼの植物の間で休んでいるタマシギを見かけました。

そこで写真と動画を撮りました。

そこで撮った写真の何枚かをフェースブックに投稿するとすぐ反響がありました。

私が「何年も歩き回っていますが、初めてタマシギを見かけました。驚きました。他の地方ではたくさん生息しているのでしょうか?」と投稿すると、「飛島村ってコンテナヤードしかないと思っていました。」とか「生まれて初めて探鳥に出掛けたのが横浜小机のこいつでした、見られたかどうか?記憶なし」とか、「巣作りの最中ですねぇ。雄が卵を抱いて孵化させるんですねぇ。雌は別の雄を求めて飛び去るみたい。タマシギは一妻多夫で雄が縄張りで一生懸命子を育てるのですねぇ。雄はすごい。巣作りは嘴でなく脚で枯れ枝、枯れ草を積み上げるようですねぇ。」とかの反応がありました。

私が撮ったタマシギの動画では、巣造りと思われる行動で、嘴で材料を運んで巣を調整していました。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)には「分布図では本州南半分。留鳥または漂鳥。水田、休耕田、河川など。非繁殖期には小群で生活し、川の中州や湿地で日中休息する。繁殖は一妻多夫で、雌は交尾後産卵すると、また別の雄と交尾し、抱卵、育雛は雄が行う。活動は主に夕方から朝方までのことが多い。採食も朝夕が多く、甲殻類、貝類、昆虫類の幼虫、ミミズなどの他、植物質のものもとる。」と記されています。

このタマシギの習性を見て、昔飼っていたトゲウオのイトヨの産卵を想い出してしまいました。

イトヨのオスも懸命に胸びれを動かして巣に水流を送って孵化を助けるのです。

鳥の仲間でオスが抱卵・育雛する例は少ないのではないかと思われます。

どの世界も色々多様で一義的ではないなぁと思ってしまいました。

(チドリ目 タマシギ科)

カモ撮りこうちゃん