ベニシジミはスイバ(スカンポ)に産卵する
4月半ばに永和駅北の叢にたくさんのベニシジミを見かけました。
タンポポやカラスノエンドウの花が咲いているので吸蜜に来ているのだと思っていました。
その叢にはスイバ(スカンポ)も咲いています。
ベニシジミはツバメシジミ同様に春早くから見かけるシジミチョウです。
蟹江周辺で見かけるシジミチョウにはベニシジミ、ツバメシジミ、ヤマトシジミとウラナミシジミがいますが、ヤマトシジミとウラナミシジミは夏を過ぎてから見かけるので、発生時期がずれているように感じています。
当然重なる時期があるもののそんな印象です。
永和北の叢にたくさんベニシジミがいて、追いかけっこしたり葉の茎にとまって数匹がにじり寄っている光景を見かけました。
面白いことにチョウたちの多くは翅を開いているのです。
体を温めるような気温ではありません。
交尾対象の相手を探している様子です。
チョウはそれぞれ個体維持のために花の蜜を吸い、オスは交尾相手のメスを探して飛び回っていると考えていました。
ところがある時期に同じ種のチョウがたくさん集まっている場面を見かけるようになりました。
1か所に集まれば交尾相手を見つけるには効率的です。
山形ではテングチョウ、ミドリシジミ、ヤマトシジミ(?)などが道路や叢に集まっていました。
蟹江周辺では善田川の土手でヒメジャノメが、藤前干潟の堤防脇でウラナミシジミが集まっていました。
数日後にはその集団はいなくなりました。
永和駅北のベニシジミも数日たつと数は減ってきました。
どうして同じ種のチョウが集まるのか不思議です。
その上その日時がどうして分かるのかも不思議です。
これは先に書いた用水路のコイの産卵でも同様です。
翌日行くと産卵風景は見られないのです。
永和駅北の叢にはたくさんのスイバが咲き始めていました。
綺麗な花弁ではありませんがそれでも花です。
2021.5.18付けのblogで書きましたが、別名スカンポと言われています。
イタドリとスイバのどちらがスカンポなのか迷っていましたが、どちらも該当するようです。
先日イタドリの茎を齧ってみましたが、スイバより酸味が強いように思いました。
ベニシジミはスイバ(タデ科)に産卵します。
ベニシジミの幼虫の食草はスイバなので、交尾し産卵する場所としては最適なのでしょうね。
でもチョウはトンボのように交尾後すぐ産卵するわけではありません。
こうした動物の産卵や交尾が一斉に行われる日時や場所が決まっているのはなぜなのか、とても不思議に思ってなりません。
どうしてなんでしょうねー。
(ベニシジミ シジミチョウ科 ベニシジミ属)(スイバ タデ科 スイバ属)
カモ撮りこうちゃん