狭い用水路でコイの産卵行動を見かけた

今年は春になったものの雨がほとんど降っていません。

田植え時期なので用水路に木曽川の水を入れて、田植えの準備をしているところがあります。

地域のよっては用水路に水が入っていたり入っていなかったりしています。

この辺りの水田は木曽川の水を農水管で引いているようです。

近くの蟹江川や日光川の水を使わないのは、汚水で田んぼの水としては不都合だからと農家の人が話していました。

昨年はこの時期に数日続く雨で、永和付近では日光川から用水路を上ってきたコイやヘラブナ(ゲンゴロウブナ)が土の畔を越えて、田んぼに入りたくさん産卵しました。

コイやヘラブナは春になると浅瀬で産卵する習性があるようです。

ナマズも同じです。

そのことを知ったのは天童市の原崎沼でした。

沼の水が通じる浅瀬の水溜まりでヘラブナが産卵していました。

昨年のコイやヘラブナも同様に用水路から田んぼの中に入り込んで産卵していました。

背は水面から出ていて、場合によっては体が斜めになるような場所で激しく産卵するのです。

もし雨が降らなかったらどうなるんだろうと考えていました。

数日前に飛島村服岡にある小さな狭くて浅い用水路にコイがたくさん泳いでいました。

雨は降らなかったものの東西に走る大きな用水路の水かさが増して、その小さな用水路に入れるようになったようです。

田植え準備で水を入れたからでしょうか。

その大きな用水路にはミシシッピアカミミガメ、ライギョやナマズがたくさんいるのは知っていましたが、これほどのコイがいるとは思っていませんでした。

小さい用水路をコイが背を水面から出しながら、あっちこっち行ったり来たりしています。

私がビデオカメラを持って近づくと逃げてしまいます。

少し離れた用水路で水しぶきが上がり、コイたちがもつれ合っています。

産卵行動が始まったようです。

浅瀬で産卵すると知っていましたが、まさかこんな小さな用水路で産卵するとは思っていませんでした。

とても驚きました。

いつも思うのですが、こうした産卵行動は数日間で終わってしまい、後は何事もない風景に戻ります。

なぜコイたちが数日間の産卵期間を知っているのか、とても不思議です。

永和の畔の脇を流れる用水路はまだ水が入って来ません。

永和の沼も近年に珍しいほど水位が減っています。

このままだと干上がってしまうでしょう。

そんな水位が低い沼にコイやヘラブナがいるのです。

ときどき水面を跳ねるので分かります。

かなりの雨が降って日光川からヘラブナ、コイ、ナマズが上がってこないかと心待ちにしています。

(コイ目 コイ科) 

カモ撮りこうちゃん