アゲハチョウが水辺で集まって吸水していた

夏になるとチョウたちが地面に降りて吸水している光景を見かけます。

その理由は分かりませんが、必要な水分をとったり体温を下げるためではないかと思われます。

小さい頃からこの吸水行動はアオスジアゲハでよく見かけていました。

水を撒いた後の地面に降りて翅を羽ばたかせながら吸水するのです。

そんな光景が少年時代の想い出として残っています。

田んぼの湿った泥に降りて吸水しているのも見かけます。

このアオスジアゲハの吸水行動はほとんど単独で行われていました。

キタキチョウは秋口になると吸水します。

気温が高くないのに吸水するのです。

集団で多い時には10匹以上が集まって吸水しています。

それも有機物が多い泥だったり、ウシの堆肥がある場所なども多く、単なる水分補給ではないような感じがしています。

また集団吸水するのはオスだけらしいと聞いたこともあります。

アゲハチョウも泥のある場所に降りて吸水していることがあります。

真夏の時期が多いのですが、いつも単独で吸水している場面しか見かけたことはありません。

蟹江周辺ではモンシロチョウやモンキチョウが地面に降りて吸水している姿を見ていません。

同じシロチョウ科のキタキチョウだけが吸水しています。

それも秋口からなので何か意味があるのだろうと考えています。

先日(4月13日)永和の沼の傍を歩いていたら、水辺でアゲハチョウが飛び交っていました。

そのうち数匹が水辺に降りて、羽ばたきながら集まっています。

どうも吸水しているようです。

全部で4匹でしたが、アゲハチョウが集まって吸水する場面を見たのは初めてです。

途中で1匹が飛び立ちましたが、また戻ってきて降りました。

その場でじっとしているので吸水しているのだろうと思われます。

この日は好天で気温も高かったので、アゲハチョウにとって吸水する必要があったのでしょうか。

それでも集まって吸水している場面は初めて見たので、とても驚きました。

このアゲハチョウたちもキタキチョウのように全てオスなのだろうかと考えてしまいました。

連日歩き回っていると今まで見かけたことがない事物事象に出会います。

そんな出会いが楽しみの1つですが、このアゲハチョウの集団吸水もその中に入ると思います。

(チョウ目 アゲハチョウ科 アゲハチョウ亜科)

カモ撮りこうちゃん