コチドリはいつも妙技を発揮しているのではないらしい
2022.3.16付のblogで、コチドリの餌のとりかたの妙技について書きました。
脚を小刻みに震わせて地面から獲物が出てくるところをとらえる捕り方です。
ある個体だけでなく、他の個体でも同じ行動をしていました。
それを見てコチドリはそんな採餌方法をするのだと思い込んでしまいました。
その場所は飛島村三福の金魚養殖池の水を抜いて、少し地面が湿っていて乾ききっていない池でした。
コチドリは脚を震わせて獲物をとる仕草をしていますが、震わせた場所と離れたところに嘴を突っ込んでとっているときもあります。
脚を震わせる効果が本当にあるのかどうか本当かなーとも思ったものでした。
その後10日ほど経って、また飛島村三福の別の池でやはりコチドリに似た鳥が餌をとっているのを見かけました。
一瞬コチドリかと思ったのですが、その餌のとり方が以前の脚を震わせてとる方法とは違っています。
ただ歩き回って、時々嘴を地面に突っ込んで餌をとっています。
その様子からコチドリではないのではないかと思い始めました。
コチドリは目の周りが黄金のリング(アイリング)があり目立つのに、そのリングが薄いように見えるのです。
似たイカルチドリではないかと思ったのです。
イカルチドリは留鳥で大きさが21㎝ほど、コチドリは夏鳥で16㎝ほどです。
大きさはイカルチドリの方が大きいのです。
でも見かけたのは1羽だけで比較できません。
そこで会員になっているフェイスブックの「鳥見サークル」に投稿して、コチドリかイカルチドリかを判別して貰おうと投稿しました。
「今日撮った写真です。コチドリのようですが採餌の習性が違うように思えます。体も大きいように思うのですが1羽だけで比較できないので自信がありません。イカルチドリかなとも思うのですが、知っている方がいたら是非教えてください。」するとすぐ反応がありました。
「単独でいると嘴やアシが長く見えたりします。これはアイリングがくっきりしているのでコチドリです。イカルチドリはおでこの黒ももっと太いですよね。」と教えてくれました。
すると「前の方に同意見で、お目々ぱっちりのコチドリに一票です。」と別の反応もありました。
イカルチドリでなくコチドリのようです。
だとしたらコチドリの前回の脚を震わせながら餌をとる方法と、今回の歩きながら立ちどまって餌をとる方法の2つの方法を使い分けていることになります。
餌場になっていた場所は違いますが、ほぼ同じ環境です。
どうしてこんな餌のとり方に違いが起こるのか、とても不思議です。
どうしてなのかぁーと今考えているところです。
(チドリ目 チドリ科)
カモ撮りこうちゃん