釣り人にクロダイを貰った
日光川の河口にはモーターボート係留地があります。
秋から冬の土曜日曜には伊勢湾に釣りに出ていくのを見かけます。
午後2時頃になると帰ってきます。
船が帰ってくるとき、波が岸辺まで押し寄せて、係留船や岸辺に当たってザブンザブンと音がします。
午後に日光川河口で写真撮りをして、車の駐車場所に戻ろうとしたとき、ボート係留地付近で釣りを終えた2人の男性に会いました。
その1人が私に「何の写真を撮ったのですか?」と尋ねるので、「鳥です。」と応えると、「何がいましたか。」と尋ねました。
「今はオオジュリンが見られます。」と応えました。
その人は「私も鳥に興味があって撮っています。」と話したので、今度は私が「何が釣れましたか。」と尋ねると「クロダイです。」と応えたので、「写真を撮らせて貰えませんか。」とお願いすると、「クロダイいりませんか。」と話しました。
私は即座に「欲しいです。」と応えると「大きいクロダイです。2匹あげますね。」というので、「せっかく釣ったものを2匹なんて。」と辞退すると、「まだ他に10匹以上あるので、処分したいのです。」と応えました。
「それなら何かお礼しなくては。」と話すと、「お互いさまですから。」とポリエチレン袋の2匹のクロダイをくれました。
「血抜きしてありますが、ウロコはついたままです。」と話しました。
袋は血に染まっていました。
「どうやって釣ったのですか?」と尋ねると、「ウキを使ってオキアミを餌にして釣りました。」と応えました。(後で調べると、ウキフカセ釣りだったようです。)
家に帰ってクロダイを見ると30㎝を越える大きさです。
どう処理したらよいか迷いました。
本来なら三枚におろして刺身にしたいところですが、そんな技術がないので結局はぶつ切りにして、醤油で甘辛く煮て食べました。
身はしまってコリコリして美味しかったのですが、少し磯臭さ(生臭さ)を感じました。
「Honda釣り倶楽部」では「別名チヌ(関西以西)、カワダイ(北陸)など。関東ではチンチン→カイズ→クロダイと呼称が変わる。分布は北海道以南の日本各地。~中略~ 大きさは最大で70㎝。釣りでは20~50㎝がおもなターゲットになる。釣期はほぼ周年で、ベストシーズンは3~5月と10~11月。また堤防の落とし込み釣りでは真夏が最盛期となる。特長はクロダイは性転換する魚として知られる。性別のはっきりしない時期や両性魚の時期を経て、成長すると一部を除いてメスになる。~中略~二枚貝類、甲殻類、多毛類をおもに捕食するため、釣りエサにも同じものを使う。ただし海藻や小魚を食べる場合もあり、コーンやスイカをエサにしてねらうこともある。主な釣り方は磯や堤防ではウキフカセ釣り、落とし込み釣り、ダンゴ釣り、投げ釣りなど。」と記されています。
出世魚で、習性に合わせた釣り方をするようです。
確か小津安二郎(?)の映画で、スイカで釣ったと話す場面があったように思います。
クロダイだったのですね。
(スズキ目 タイ科 クロダイ属)
カモ撮りこうちゃん