猛禽類のチョウゲンボウはどんな餌を食べているのかな?
秋を過ぎると蟹江周辺ではチョウゲンボウを見かけるようになります。
でも去年の冬はほとんど見かけませんでした。
今年は割りと出会っているように思います。
チョウゲンボウはハト位の大きさで、電線や電柱の上でじっとしていて、稲刈り後の田んぼに飛び立っていきます。
そこで捉まえるのはほとんどが昆虫です。
タカやハヤブサの仲間で猛禽類と呼ばれるには相応しくないイナゴやカマキリを捕っていることが多いようです。
スズメ、カワラヒワ、ムクドリやヒヨドリなどを狩っていると思っていたのですが、そんな場面を今のところ見かけていません。
ムクドリやヒヨドリはチョウゲンボウを見るとすぐ逃げ出しますが、カワラヒワは例外です。
昆虫ではイナゴよりカマキリを捕まえている場面が多く、食べ物への嗜好があるような気がします。
秋の畦道には草が生えていて田んぼより多いのに、畦に降り立って捕っている場面を見かけていません。
昆虫だけでは腹の足しにも栄養の点でも足りないだろうと思われます。
でもネズミ(ハタネズミ?)を捕って咥えている場面を、善太川の近くの電柱で見かけたことがあります。
大好きな獲物は昆虫よりはネズミだと思われますが、いつも簡単に捕れる訳がありません。
ネズミが田んぼ近くに多く住んでいるとも思えないからです。
数日前に飛島村服岡の畑の真ん中で、蹲(うずくま)って採餌しているタカを見かけました。
私は瞬間的にオオタカが獲物のハトを捕って啄んでいるのだろうと思いました。
すぐに写真と動画を撮り始めました。
遠方で写真はボケてしまいます。
動画撮影中にタカの顔を見るとオオタカではなく可愛い顔に見えたのです。
チョウゲンボウでした。
獲物はハトではなくネズミのようです。
こんな場面は初めて見かけました。
ここはダイズ畑で機械で刈り取りし残ったダイズが散乱しています。
ネズミがダイズを食べに出てきたところを捕まえたのでしょう。
こんな場面なら眼の良いチョウゲンボウなら簡単に見つけられるでしょう。
長い時間啄んでいましたが、全てを食べ尽くしたようです。
チョウゲンボウが飛び去った後、その付近まで出かけて残骸が残っていないか探しましたが、何もありませんでした。
久し振りのご馳走で食べ尽くしたと思われます。
チョウゲンボウはこの付近では主にイナゴやカマキリを狙っていますが、時にはご馳走ともいえるネズミを捕って食べているようです。
今のところ鳥を捕っている場面は見ていません。
獲物が少なくなる真冬には、スズメなどを狙う可能性はあります。
よく観察したいと思っています。
(ハヤブサ目 ハヤブサ科)
カモ撮りこうちゃん