バナナだったバショウ科の植物
ムサ・ベルチナ(ピンクバナナ)の花と実 色いろ
愛西市の善太川新大井橋近くの畑の隅にバショウかバナナか分からない単子葉植物を見かけていました。
どちらもバショウ科なので区別ができなかったのです。
調べてみると日本では露地栽培でバナナは育たないと書かれていました。
だとしたらバショウに違いないと思って何か所かあるバショウを見てみても、花や果実をつけているものはありません。
見るからにバナナに思うのですが、自信がなかったのです。
フェイスブックに掲載して尋ねると、鹿児島県の知人が裏山にあるバナナと同じようだと知らせてくれました。
それでも確信が持てずにいたのです。
別の知人が「フェイスブックの植物サークルに入っているので、写真を載せてバナナかバショウか教えてもらいましょう。」と言ってくれました。
掲載して数日後に回答があり「ムサ・ベルチナというバナナで、ピンクバナナとも言います。またバショウの仲間で食べられるものがバナナなんですよ。」と教えてくれました。
やっぱりバナナだったのです。
また「愛西市の木曽川に架かる東海大橋付近でも、同じバナナが栽培されている場所があります。」と教えてくれる人もいました。
MARCHE AOZORA(https://www.marcheaozora.com)には「ピンクバナナ(ベルチナ・バナナ)の種」と題して「インド北部原産のピンクバナナです。成長が早く、耐寒性も強いので日本でも関東以南で露地栽培が可能です。インドではから揚げにしたりして食べます。種が多い品種なので、フルーツとして生食には向いていません。大輪の花は見ものですよ。」と述べられています。
また「原産国はニューデリー・インド。形態はバショウ科ムサ属、常緑低木。種まきは3~4月。~中略~ 受粉樹は不要。用途はから揚げ、ジャム、ジュース、アイスクリームなど。生育温度は23~30℃。耐寒温度はー10℃。」となっています。
また「栽培方法として、芽出しでは①種子を水で洗う ②24時間水またはぬるま湯に浸ける。③ポットに種まき用土などを入れる ④種子を蒔いて1㎝程度軽く土をかけ、土を適度に湿らせてください ⑤30℃前後の場所に置いてください。⑥バナナの発芽まで2~8週間かかります。発芽したら根が短いうちにポットに移植してください。」とありました。
原産地はインドで、日本でも関東以西なら露地栽培が可能だと分かりました。
その時は分からなくても、時間が経って分かるようになった経験が何度もあります。
それは動植物だけでなく認識でも同じです。
その時感じた疑問を記録したり記憶しておくと、いつか関連する事柄に出くわすのです。
疑問だった意味が突然分かる経験が多くなりました。
認識は網の目だからでしょうか。
半わかりや分からないことも大事にする必要性を感じるようになりました。
(ベルチナ・バナナ バショウ科ムサ属) 常緑低木