カラスウリの花の写真を撮るのは難しい
秋に善太川の土手を歩いていると、葉を落とした木々の枝から橙色の実が垂れ下がっているのをたびたび見かけます。
それがカラスウリです。
似たウリの中に、マメ科のカラスノエンドウ、スズメノエンドウ同様に、スズメウリという小さなウリもあります。
昔の人は大きいものをカラス、小さいものをスズメと名づけていたようです。
カラスウリの仲間には他にキカラスウリ、モミジカラスウリなどがあるようですが、今のところその違いが定かでありません。
カラスウリと考えて話を進めます。
夏になってカラスウリの花の写真を撮ろうと出かけたのですが、咲き終わって萎んでいるものしか見かけませんでした。
夕方にも午前中にも出かけてみるのですが、既に萎んでいるのです。
どうもカラスウリの花は夕方から夜間に咲くようです。
流山市に住む友人がカラスウリの花を見るのに、夕方でかけたとフェイスブックに載せていました。
夕方から出かけるにしても見られたかどうか疑問に思っています。
天童に住んでいた時、駐車場の脇にカラスウリの花が咲いていました。
午前中の早い時刻でしたが、珍しい偶然と言えるのではないかと思います。
カラスウリの白い華やかな花は見事だと思います。
そして咲いて間もなく萎むのですから、その儚さもまた美しさを倍増させているように思います。
夜間に咲く花を受粉させているのは何かと考えると、ガ(蛾)ではないかと思われます。
他にはコウチュウやアリなどが花粉の媒介者となるのでしょうか。
カラスウリは夜間に活動するガと共生する植物ではないかと推測しています。
永和の雑木林の一角にはカラスウリがたくさん生えています。
樹上を覆っていて花を咲かせます。
花が咲いているのを直接見ていないのですが萎んだ花がたくさんあります。
萎んだ花の下の子房は既に大きくなっていて、数日でカラスウリの形になっていきます。
思ったより短期間なので驚きました。
もう少し経つと橙色のカラスウリの実になるのだろうなと思いながら、いつもその脇を歩いています。
(ウリ科 カラスウリ属)
カモ撮りこうちゃん