カタツムリが幹を這っているのを見かけた

8月中旬の九州~中国地方の豪雨で被害が出ています。

蟹江でも数日雨が続き激しく降る時もありました。

そんな雨が続いての1日、少し青空が見える日がありました。

そこで定点観測地の永和の雑木林周辺に出かけました。

この時期アブラゼミやツクツクボウシが鳴いています。

そんな幹に割りと大きなカタツムリが這っていました。

3㌢位あるでしょうか。

その這った後には水気を含んだ痕跡が残っています。

暑い日には、葉っぱや幹にその仲間のカタツムリがくっついているのを見かけていますが、角を出して這っているのを見たのは何年振りかの光景です。

このカタツムリは殻に黒い線が一本あるのが特長なので、見たら忘れることはありません。

調べてみたらイセノナミマイマイという東海地方から伊勢志摩、滋賀や京都付近に見られるカタツムリで、全国的に分布しているのではなさそうです。

そう言えば、天童周辺では見かけた記憶はありません。

小さい頃には小さいカタツムリがたくさんいて、梅雨時になると枝豆(大豆)の葉を食べていたことを想い出します。

学校ではカタツムリをプラスチック容器で飼っていたものでした。

何かを調べるという訳でなく、身近な周りにいる動物を知るという生活単元学習のためだったのではないかと思われます。

最近見かけないようになった理由は殺虫剤によるものだと考えられます。

その中でも、カタツムリに色々なものを食べさせた実践記録があります。

その結果では、普通に食べたものにはジャガイモ、イチゴ、ダイコンの葉、パン、木の葉、キャベツなどがありました。

ユデタマゴやソーセージは食べたという子と食べなかったという子がいました。

カタツムリを飢餓状態にするとノートの紙、障子紙、ティッシュペーパーも食べるようになったというのです。

本当は好きな食べ物がある筈ですが、飢餓状態になるといつもは食べないものも食べて生き延びようとすると思われます。

「動物JP」には「細かい歯がびっしり並んでいる歯舌はまるでヤスリの様で、えさを食べる際に歯舌を当ててガリガリ削っているのです。カタツムリは殻の修復や生命維持のため、植物やコンクリートをえさにしています。コンクリートはカルシウムを含んでおり、殻の修復には必要です。」と述べられています。

上述のユデタマゴやソーセージを食べたか食べなかったという問題は削り跡が不鮮明だったのかも知れませんね。

コンクリートの原料は石灰岩なので、秋吉台など鍾乳洞がある場所付近には、餌の有無とは別に、たくさんカタツムリがいるのかも知れないなと考えてしまいました。

(軟体動物門 腹足綱有肺亜綱 柄眼類)

カモ撮りこうちゃん