ゴイサギの幼鳥(ヒナ)にも縄張りの防衛意識があるのかな?
東名阪道の蟹江インター付近は、サギたちのコロニーになっています。
昨年北側の道路との間の土手の木々をフェンスを張るために伐採してしまいました。
それまでその場所の木々にゴイサギ、コサギ、チュウサギが営巣・産卵・育雛(いくすう)していました。
一本の木に何組もが営巣するので、コロニーの様子がよく分かりました。
それが全て伐採されてしまったのです。
今年はインター内の木々で営巣したようです。
東名阪道の反対の南側から写真を撮ろうとしましたが、声はすれども姿が見えずだったのです。
伐採した土手にはアカメガシワやヤマグワの木が生えています。
これらの木は余り大きくならないのですが、早く育つ木です。
8月になって、ゴイサギの幼鳥が土手で育ったアカメガシワとヤマグワの木に移動していました。
とまっている場所には巣がありません。
ある場所を自分たちの縄張りにして、親たちが帰ってくるのを待っているようです。
コロニーではたくさんのゴイサギが営巣し育雛しています。
その結果、ゴイサギの幼鳥たちがとまる場所の距離は短かくならざるを得ません。
少し離れて何羽ずつの幼鳥がそこら中にとまっています。
そんな状況で隣の幼鳥たちとの縄張り争いが起こります。
幼鳥たちの間にも縄張り意識があるように思われます。
ある縄張りの1羽の幼鳥が、3羽いる幼鳥の縄張りに入り込もうとしました。
3羽のうちの1羽が入り込まうとした幼鳥を激しく攻撃しました。
入り込もうとした幼鳥は引き下がって自分の縄張りの葉の下に潜り込んでしまいました。
攻撃されて傷心した感じです。
その縄張りの別の1羽が仕返しするために、隣の縄張りに近づいて威嚇しました。
入り込まれようとした縄張りの3羽の先ほどの1羽は最初見ていただけだったのですが、入り込んできた1羽に攻撃を仕掛けました。
そして追いやってしまったのです。
こんな幼鳥にも縄張りを守ろうとする習性があるのか、またやられた幼鳥の仕返しをするために他の幼鳥が隣の縄張りに喧嘩を仕掛けに行くことがあるのか、とても人間的な行動のように見えました。
攻撃され傷心といえるような感情がゴイサギにもあるのか、それも疑問に思いました。
こんな行動を見ると、ゴイサギの行動にも人間の感情や意志と同様なものがあるのではないかと類推してしまうのですが、どうなんでしょうかね。
(ペリカン目 サギ科)
カモ撮りこうちゃん