シオカラトンボのメスが庭の水槽で産卵してた!

自宅の庭は狭い上に雑草だらけで叢(くさむら)のようです。

そこでプラバケツやプランターと発泡スチロールを水槽にしてメダカなどを育てています。

手を入れず放置したままです。

南側の家とはコンクリート塀で挟まれた幅1.8㍍ほどの庭です。

東西も同様にコンクリート塀なので庭は別世界となっています。

そこに水槽が30個ほど置いてあります。

水を替えずに足りないときはホースで水を足しています。

そんな訳で浮草をはじめ藻やアオミドロでいっぱいになっています。

こんな環境にしている第一の原因は私の無精にありますが、数年前から準絶滅種のベニイトトンボが発生しているので、水槽を綺麗にできないことも大きな原因です。

先日庭に出たら、水槽にシオカラトンボのメスが産卵していました。

何度も同じ水槽に来て産卵しています。

移動して別の水槽でも産卵していきました。

来年にはシオカラトンボが多数羽化するかもしれません。

一昨年にはオオシオカラトンボが産卵しているのを見かけました。

今年オオシオカラトンボのオスとメスが羽化しました。

偶然その動画が撮れました。

昨年は羽化したばかりのコシアキトンボも見かけました。

今年はシオカラトンボの産卵を見かけたのです。

周りの環境を見るとトンボにとって安定した産卵場所がありません。

稲作では用水路に水を入れたり入れなかったりするので、トンボの幼虫は生き辛いと思われます。

沼といってもブラックバスやブルーギルを無断で放流してルアーフィッシングする人たちもいます。

トンボのヤゴなどはひとたまりもないないでしょう。

トンボたちにとって必要な環境は水深が浅く、藻や水草があり、近くにマコモや雑草があって避難しとまれる場所があるところです。

そんな環境は少なくなっています。

その点では庭の水槽は、そうした条件を満たしているのかも知れません。

シオカラトンボのメスが団地の狭い庭の水槽によくやって来るものだと感心してしまいます。

シオカラトンボのオスは水辺で縄張りを作りメスを待ち受けます。

一方、メスはフラフラとあちこちを飛び回ります。

メスのフラフラ放浪する習性はどうしてなのかと長い間疑問に思っていました。

ところがシオカラトンボのメスの庭の産卵行動を見て、卵を方々に撒き散らすためには、この習性が必要なのではないかと思うようになりました。

本当かなー。

(トンボ科 シオカラトンボ属)

カモ撮りこうちゃん