セミの想い出 その2

セミといっても地域によって棲んでいるセミの種類が異なっているようです。

私は数年前まで東北地方の天童に住み、今では東海地方の名古屋近郊に住んでいます。

東北地方の夏のセミといえば、ミンミンゼミが代表的なセミでしょう。

夏の初めにはニイニイゼミが次にアブラゼミが鳴き出しますが、真っ盛りの夏のセミといえばやはりミンミンゼミです。

そこかしこでミンミンゼミが鳴いています。

街灯の光などがあると夜間にも鳴いている時があります。

ツクツクボウシが鳴きだすと秋が来るサインになります。

いわき在住の友人と話をしていたら「名古屋近辺にはミンミンゼミはいないのですか。」と尋ねられました。

また「クマゼミはシャーシャーと鳴くんですよね。茨城県では鳴いていますが、いわきにまでは北上していないようです。」と知らせてくれました。

思ってた以上にクマゼミは北上しており、いつか天童でもクマゼミが鳴くようになるかもしれませんね。

私が「こちらではミンミンゼミはいません。

養老山地の山中で聞いたことはありますが、昔からいませんよ。」と応えました。

地域によってセミの種類も違いがあるようです。

またヒグラシは御在所山に友達たちとキャンプに行った時に、夕方になって初めて鳴いているのを聞きました。

最初はカエルが鳴いているのかと思ったものです。

今ではヒグラシが鳴くのを聞くと、風情を感じるようになりました。

東北地方のセミの想い出といえば何といってもハルゼミです。

5月の連休頃に関山峠の山道を歩いていたら、木々の間からセミの鳴き声が聞こえてきました。

こんな時期にセミがなくのかと驚いたものです。

水晶山の杉林でもその時期に鳴いていました。

山道を歩いて行くとピタッと鳴き声がやみます。

しばらくするとまた鳴き出します。

とても印象的でした。

山形から仙台に向かう国道48号線から入る沼沢地区の林道を5月末に歩いた時にも、キツツキのコーンコーンのいう音と共にセミの大合唱を聞きました。

ハルゼミだと思われます。

「蝉時雨」は俳句では夏の季語ですが、春の真っ盛りに蝉しぐれを聞いたのです。

春の季節のハルゼミの蝉しぐれは、強烈な印象として残っています。

そのハルゼミの写真を数枚撮ることができました。

蟹江周辺で鳴いているニイニイゼミ、アブラゼミとクマゼミの鳴き声を聞くと、暑苦しい感じさえします。

小さい時から名古屋の蒸し暑さとセミの鳴き声が対連合してしまっているからだと思われます。

(カメムシ目 セミ上科)

カモ撮りこうちゃん