皮膚病に罹っているタヌキの話
蟹江町のS小学校に所用ででかけました。
校長先生との話の中で、学校近くにタヌキがいるという話がありました。
他の先生からも校舎近くの道路でタヌキを見たという話を聞いていました。
この小学校は日光川の土手下にあって、人家が川沿いに並んでいて周りには畑があります。
町内でタヌキを見たという話はこれまでもときどき聞いていました。
校長先生はそのタヌキを見かけた人の話として、タヌキは毛が抜け落ちていて、とてもタヌキとは思えない姿だったということでした。
子どもたちが触ったりしたらと心配している様子でした。
私は、タヌキは夜行性で昼にはあまり見かけないはずだが、出会ったら触らないように子どもたちに注意した方が良いでしょうと話しました。
実は私も以前近くの日光川の土手で、皮膚病に罹ったタヌキを見かけていたのです。
それは一昨年の12月で、小学校近くの日光川の土手を歩いていると、向こうからタヌキが歩いてきます。
叢の端をゆっくり歩いてくるのです。
立ち止まっては根っこを鼻で掘り起こそうとしていました。
昆虫やその幼虫を探しているのでしょう。
私との距離が近づいたとき、腹の後ろの毛が抜けて落ちているのに気がつきました。
そして私を見る余裕もなく、脇をゆっくり歩きながら通り過ぎていきました。
歩き方がよたよたした感じです。
体力が落ちていて、長くは持たないだろうと思われました。
1年半後に同じ近くで同じようなタヌキを見た人がいるのです。
同じタヌキなんだろうかと考えてしまいました。
もし同じタヌキだとしたら、良く生き続けていたと思います。
でも他の可能性もあるような気がします。
タヌキの家族の1匹に皮膚病が移って、その個体が同じような状態になっている可能性です。
実は皮膚病に罹ったタヌキを見る前に、ほぼ同じ場所で子ダヌキを連れたタヌキの家族が子ダヌキを遊ばせているのを見かけていたのです。
人間がこれほどの皮膚病に罹っていたら早速治療するでしょう。
野生動物であるタヌキには基本的には難しいようです。
野生動物がけがをしたり体力が衰弱した場合、保護するニュースを見聞きしますが、このタヌキの皮膚病の場合には、こうした対応はできないのでしょうか。
自然の中にいる野生動物には、全く人の手をかけないことが良いのか、かけるとしたら、どこまでならかけることができるのか考えてしまいました。
なかなか難しい問題ですね。
(食肉目 イヌ科 タヌキ属)
カモ撮りこうちゃん