余り見かけることがないキセキレイ
これまで見かけているセキレイの仲間には3種類あります。
土手、沼や畑など多く見かけるのはハクセキレイです。
セキレイと言って思い浮かべるのはこのセキレイです。
他にセグロセキレイとキセキレイがいます。
セグロセキレイは背中や顔が黒く分かり易いように思うのですが、ハクセキレイと区別するのが難しいのです。
ハクセキレイにも白いのから黒いのがいて、黒っぽいからセグロセキレイに違いないと思っても、実はハクセキレイだということが頻繁にあります。
その違いは色の黒さではなくて、顔の眼を通る過眼線の有無でセグロセキレイと区別しています。
セグロセキレイは頭と過眼線の下からは黒くなっています。
セグロセキレイはハクセキレイと一緒にいたり、長良川の土手の叢などで見かけるだけで、頻繁にみることはありません。
ハクセキレイとセグロセキレイのちょっとした違いから考えて同じ種ではないかさえ思ってしまいます。
生存域が重なっているので雑種が簡単にできるのではないかと推測しています。
それに対してキセキレイは腹が黄色くすぐ分かります。
でもほとんど見かけることがありません。
天童では丘陵地帯の山道や、養老山地の海津市ハリヨ公園の谷川のような場所で見かけました。
個人的な経験からは山沿いの渓流沿いにいるのではないかと思っています。
ところが宝川の土手下の用水路でキセキレイを見かけました。
綺麗とは言えない用水路で水が少なくなっている水辺で餌探しをしていました。
3年位同じ場所を歩いていますが初めての経験です。
とてもびっくりしました。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)のキセキレイには、「平地から高山の沢や渓流、河川、海岸、湖沼、農耕地など。繁殖地以外は1羽で生活する。常に尾羽を上下に振りながら、主に水辺を歩いて水生昆虫類などを採食し、ときどき飛んでいる昆虫類も空中採食する。」と記されています。
私の渓流沿いだけにいるというのは、どうやら間違いのようです。
水辺で採餌対象を探しているのは当たっています。
ハクセキレイは農耕地の土起こしした所などで、昆虫やミミズなどを採餌しているのを見かけているので、採餌対象が異なっている可能性があります。
どのセキレイも綺麗な鳥ですが、少ないからなのかキセキレイになぜか魅かれてしまっています。
(スズメ目 セキレイ科)
カモ撮りこうちゃん