なぜ寿命に男女差があるの?

いつも不思議に思うのは男女になぜ寿命差があるのかという問題です。

多くの人たちはこの差を当たり前だと思っているように思えてなりません。

周りの人がそんな質問を発しているのを見たことがないからです。

日本では2019年の平均寿命で男性は81.41歳、女性は87.45歳で、世界の長寿国の1つになっています。

最近では寝たきりの高齢者が増えて「健康寿命」という概念が持ち込まれるようになってきました。

なぜ女性が男性より平均寿命が長いのか。

考えられる1つは、親から受け継ぐ遺伝に関わる問題が考えられます。

生まれてくる子どもの原型は女性で、受精して両親から受け継いだⅩⅩ遺伝子の場合には女性として生まれます。

ところが父親からY遺伝子を受け入れて受精した赤ん坊は、体内で育つ途中で女性になる予定の設計図を男性用に設計変更するのではないかと考えらます。

男性は女性の設計図を変更して作られるのですから複雑になります。

設計変更した結果、間違いや誤作動が起こりやすくなります。

昔から男の子は育てにくいと言われているのは、そんな設計変更の問題が関わっている可能性があります。

男子の原型は女性だと述べましたが、その証拠の1つは男性にも乳首があることです。

それは女性の設計図の名残と言えるかもしれません。

男性と女性の生命力の違いについても、動物の例では環境汚染などでホルモンの異常に曝されると、メスだけが生き残る例があると聞いたことがあります。

男性と女性では、女性の方が生物学的には強い存在だと言えるかもしれませんね。

その強さは子どもを産み育てる役割から来るのだろうと推測できます。

このように生物学な男女の平均寿命差をただ認めれば良いのかという疑問が湧いてきます。

各国の男女別の平均寿命を調べてみると、アフリカや中東や南アメリカなどの発展途上国では平均寿命は低くなっています。

また日本を含む先進国では高い傾向があります。

その発展途上国の中には、男女の平均寿命差が小さい国が結構あるのです。

また先進国もアイスランドやスウェーデンでは男女差が小さいようです。

それぞれの国の社会経済的な条件や生活様式が、男女の平均寿命の差を大きくしたり小さくしたりしている要因になっている可能性があります。

日本の平均寿命の高さを誇るだけでなく、男女差が6年も違っている社会的要因が何かを考えていくことも、男女同権を考えていく問題の1つになるのではないかと思ってしまいました。

本当かなー。

カモ撮りこうちゃん