スカンポってスイバそれともイタドリどちらなの?

蟹江周辺では春が過ぎていくにつれて、野原や叢にタデ科の仲間が咲き出します。

目につくのはイタドリ、スイバやギシギシなどです。

その後イヌタデ、シロサクラタデやヤナギタデなど夏に見られる花が咲いています。

春には日光川、善太川、宝川の土手にイタドリの若芽が出ます。

高知県や山形県ではその部分を料理に使います。

都会に出た人にとっては懐かしい郷土料理のようです。

若い茎と肉を一緒に炒めたら美味しいだろうなと思われる雰囲気があります。

芽が出たての時は灰汁が少ないか、灰汁を簡単に取り除けるのかも知れません。

長い間イタドリがスカンポだと思い込んでいました。

童謡の「すかんぽの咲く頃」の中に、「土手のすかんぽ、ジャワさらさ 昼はほたるがねんねする~」(北原白秋作詞 山田耕筰作曲)でスカンポが歌われています。

植物の本を書いたときにその作詞と共にイタドリをスカンポと書いたのです。

正式名はイタドリで、地方名がスカンポだと思い込んでいました。

別にスカンポがスイバだということも聞いていました。

どちらが正しいのか分からなくなっていたのです。

童謡の「土手のすかんぽ」の風情からすると、私はスイバの方が相応しいと思えてなりません。

インターネットでスカンポを探索してみたら、最初に出てきたのはイタドリでした。

ずーっと下の方に、スイバもスカンポと記されていました。

私がスカンポをイタドリと思い込んでいたのは間違ってはいなかったようです。

またスイバもスカンポなのでしょう。

語源に戻るとスカンポは「酸摸」と記され、広辞苑では①スイバの別称 ②イタドリの別称となっていて、酸っぱいものということらしいのです。

生えているスイバの茎を噛んでみたら、確かにかなり酸っぱい味がしました。

イタドリも同様なのでしょう。

このスカンポで「ホトケノザ」のことを想い出しました。

春の七草に出てくる「ホトケノザ」の正式名は「コオニタビラコ」というキク科の植物です。

正式名「ホトケノザ」はシソ科の仲間です。

最初は混乱してしまいました。

でも地方名の「ホトケノザ」はどちらも台座の上に乗っている仏さまを連想させる形です。

コオニタビラコはロゼット状の葉の上に茎が出て花が咲く様子(タンポポみたいに)が、シソ科のホトケノザは花が乗る葉が丸く取り囲んでいて、それが台座に見えるのです。

2つとも同じ様子から「ホトケノザ」になったのではないかと思われます。

スカンポも同じようなことなのでしょう。

これまでどちらが正しいのかとしか考えていませんでしたが、そうした発想そのものが間違っていたのだと思うようになりました。

(スイバ タデ科 スイバ属)(イタドリ タデ科 ソバカズラ属)

カモ撮りこうちゃん