コサギの狩りの妙技を見た その3

春になって田んぼに水を張るようになると、ダイサギ、チュウサギやコサギなどが餌を求めてやってきます。

田植えの前後ではドジョウを狙っていることが多いようです。

ただ驚いたのは、田起こし後まだ田んぼの一部しか水溜りになっていない場所で、チュウサギがドジョウを捕まえていました。

田んぼに水が引き込まれていないのです。

きっと秋に用水路に戻ることができずに、取り残されて土中で冬眠したのだと思われます。

そのサギは捕ったドジョウを何度も何度も嘴で咥え直していました。

感情移入だと思いますが、「ドジョウを捕ったぞ!」という喜びを表しているように思えました。

愛西市立田のハス田にタシギの写真と動画を撮りに行った時、そこにコサギが数羽、ハス田の中で餌探しをしていました。

私は車の中から写真や動画を撮っていました。

用心しながらも車近くまで来たのを見ていると、単に餌探しをしているだけではありません。

コサギは足を小刻みに動かして、水底に隠れている獲物を追い立てているのです。

それを何度も何度もやっていました。

ある時は上手く捕まえましたが、その後の数回は空振りに終わっていました。

コサギが魚などの追い立てをして獲物を捕っているのを見て、凄いなと感心してしまいました。

小学生の頃小さい四手網を使って、フナやナマズなどをたくさん捕りました。

四手網を用水路の一か所において、離れた場所から竹竿でバシャバシャと水面を叩いたりかき回したりして四手網まで追い立てます。

フナの群れや稚魚のナマズなどが追い立てられて入ってきます。

そこで四手網を引き揚げると、大量の獲物が捕れたのです。

そんなことを想い出してしまいました。

このコサギの狩りの様子を見て、永和の沼の浅瀬でダイサギが同じように脚を動かしている様子があったことを思い出しました。

多分、他のサギも同じような行動習性があるのかも知れません。

これからもよく観察したいと思っています。

動画では最後にダイサギが現れます。

コサギとダイサギの大きさの違いも、是非見てください。

(ペリカン目 サギ科)

カモ撮りこうちゃん