カイツブリの巣造り その2

弥富市の三ツ又池公園で今年もカイツブリが巣造りを始めました。

といってもこの池は十分な巣の材料になる水草やヨシの葉などありません。

何もないだだっ広い感じの池です。

水面下から巣を支えるための植物がないので、捨てられた発砲スチロールの箱を使って巣造りしています。

その発砲スチロールが箱状態で水面上にあるときは巣造りに最適で、しかも巣の材料が乗りやすいので良い巣造りができるのです。

昨年育雛後にその発砲スチロールがひっくり返ってしまいました。

底だったところが水面に出ています。

育雛したカイツブリが幼鳥を連れて、ひっくり返った発砲スチロール周りを泳いでいるのを見かけました。

その発砲スチロールは流されないまま今年も同じ場所にあります。

4月下旬に見に出かけたら、その発砲スチロールの底だったところに2羽のカイツブリが巣造りの材料を運びこんでいました。

相変わらずポリ袋の破片などで、巣造りの材料としては適していないようなものです。

それでもせっせと運んでいました。

後の1羽が巣の座り具合や材料の配置換えをしていました。

強い風や大雨が降ったら一溜りもない巣のようにしか見えません。

そんな予測力はないのでしょうか。

巣の材料がまだ濡れているのと、その作業が終わると2羽のカイツブリは出かけてしまったところを見ると、まだ産卵はしていないようです。

他の場所の発泡スチロールでは抱卵しているカイツブリもいます。

ひっくり返られなければとても安全な巣だと思われます。

蟹江周辺のウォーターパークや善太川でも時々カイツブリは見かけますが、営巣し産卵・育雛している場面は見ていません。

産卵・育雛しているのは三ツ又池公園の池だけです。

なぜなのか不思議に思っているところです。

(カイツブリ目 カイツブリ科)

カモ撮りこうちゃん