聞いていたナマズの産卵方法は本当だった!

永和の田んぼで、前日ヘラブナ(ゲンゴロウブナ)の産卵の写真と動画を撮りました。

これほどのたくさんのヘラブナが田んぼと沼の浅瀬で産卵する光景を見たのは初めてでした。

ヘラブナは元々びわ湖周辺にいたものが養殖などで全国各地に広がったようです。

へラブナ産卵の翌日にその田んぼに出かけると、大型のコイが浅瀬の田んぼで、泥だらけになりながら何匹かが並んで産卵していました。

その光景の中で偶然ナマズを見かけたのです。

その田んぼは小さな土の用水路から田んぼへの取水口があり、その田んぼの隣の田んぼにも取水口があります。

そこを伝って用水路からコイが産卵のために浅い田んぼに入り込んだようです。

ナマズは全国的に少なくなっていると言われています。

西尾張のこの辺りでは木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)があるからこそ、まだナマズがいるのだと思われます。

蟹江に戻ってから用水路でオタマジャクシ大のナマズの幼魚を捕ったり、善太川に入り込む用水路でナマズが何尾か産卵のために入り込むのを見かけていました。

用水路を上がってくる条件は雨が降って用水路の水が溢れるほどになると、浅瀬で産卵するためにヘラブナ、コイなどが上がって来るらしいのです。

ナマズもその時に上がってきたようです。

今回田んぼと用水路でたくさんのナマズを見かけました。

これ程の数のナマズを見たことはありませんでした。

見ているといつもオスがメスを追いかけています。

オスが2尾や3尾以上の時もありました。

昔からナマズは春に田んぼで産卵するが、その時オスがメスの体に巻きつくんだと聞いていました。

そんなことがあるのかと疑問に思い、またいつか見る機会があればと思い続けていたのです。

田んぼの2尾のナマズは泳ぎ回りながら、田んぼの中でオスがメスに巻きついて産卵したかと思うとまた泳いでいます。

そのうち入り込んできた取水口を通って用水路に帰って行きました。

出入口が分かっているらしいのです。

とても不思議です。

方向感覚や地理的感覚があるのでしょうか。

用水路脇の畔に行ってみると、数か所でオスがメスの体に巻きついている光景を見かけました。

巻きつかれるとメスは動きをとめてしまいます。

しばらくするとメスが懸命に振りほどこうと尻尾を盛んに振り出します。

オスの巻きつけが外れる時にバシャッという水音がします。

メスが懸命に振りほどく時の音ではないかと思われます。

ナマズのオスがメスの体に巻きつくのは本当だったのだと確認したのでした。

(ナマズ目 ナマズ科 ナマズ属)

カモ撮りこうちゃん

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