可憐なチゴユリを見たことがありますか?
春の天童周辺の雑木林の下草が生えているところにチゴユリの花を見かけます。
ユリの仲間にしては小さいものの、葉っぱがユリの葉である楕円形のところは同じです。
花は茎の先端に花茎を出して、1つか2つの小さい白い花をつけます。
小さい仲間のスズランのような豪華な感じはありませんが、素朴で質素な感じが春の野草の雰囲気を醸し出しています。
初めて、山に入ってチゴユリを見かけたときは、地味なその感じが良いなと感じたものです。
ところがその花が咲き終わって、秋になるとその先端に青紫色の実をつけます。
花が可憐で目立たないのに比べて、割りと大きな実をつけます。
初めてその実を見たときには、本当にチゴユリの実なのかどうか確信が持てませんでした。
でも枯れかかった葉を見るとチゴユリだと思われました。
帰ってからインターネットで調べたら、確かにチゴユリだったのです。
地方都市に住んでいる知人が趣味の食器の店を開いた時、山に行ってチゴユリやイチヤクソウを採ってきて、店の飾りとして小さい鉢に植えて店の端に飾るように提供したことがあります。
女性客が来店してチゴユリの鉢を是非欲しいというので提供したということです。
欲しいという女性客が何人もいたのです。
茎の先に一輪だけ咲くものが多く、しかも花が下向きに咲くことから、風情があり可憐な感じがするからでしょうか。
チゴユリにはそんな想い出があります。
蟹江周辺ではまだチゴユリは見かけていません。
養老山地に入れば生えているかも知れません。
いつか確かめに行きたいと思っています。
(ユリ目 イヌサフラン科 チゴユリ属)
カモ撮りこうちゃん