ジャガイモは茎で、サツマイモは根だとどうして分かるの?
中学生の頃、授業かどこかでジャガイモは茎で、サツマイモは根だと聞かされていました。
同じ栄養を蓄えるのに、茎と根の違いがあるのかと疑問を持ちました。
ジャガイモはイモの芽があるところを切って土に植えるし、サツマイモはイモから出た芽を育てて、葉がついた茎を苗として植えます。
基本的にはどちらもイモの栄養を使って、芽や苗を育てるところは同じです。
そこにどんな違いがあるのか、大人になるまで分かりませんでした。
ジャガイモが茎だとしたら、そこから葉(芽)が出る場合には、生え方に規則性があるはずです。
茎から葉が出る場合には互生、対生、輪生などの葉のつき方がありますが、規則的に茎に葉がつくはずです。
互生の場合、植物の茎を上から見ると順番に葉がついていくことが分かります。
そこでジャガイモを立ててみて、ジャガイモから出ている芽をよく見ると、葉が出ているところが規則的でデタラメではありません。
この規則性があることが茎だという証拠だと納得しました。
またジャガイモには根が出ていません。
サツマイモの場合には根に髭が生えています。
芽が出る際にも芽が出る際の規則性はないようです。
あと1つ、ジャガイモが茎だと判断できる証拠は、ジャガイモは放っておいたり日向に出しておくと、だんだん緑色になってきます。
茎なので葉と同じように葉緑体を作って、光合成しようとするのです。
それに対して、サツマイモは日向に出しておいても緑色にはなりません。
茎ではないので葉緑体を作りません。
今のところ、私が思いついているジャガイモは茎で、サツマイモは根だという違いの区別はこんなところです。
ジャガイモには皮や芽に有毒なアルカロイドの仲間のソラニンやソラマリンが含まれています。
それを食べると頭痛や嘔吐があると言います。
また大量に食べると死に至ることもあるようです。
皆さんもジャガイモを調理する時は気をつけてくださいね。
サツマイモにはそうした心配はないようです。
(ジャガイモ ナス科 ナス属)(サツマイモ ヒルガオ科 サツマイモ属)
カモ撮りこうちゃん