ミサゴの芸術的ともいえる糞の仕方

日光川と善太川が合流する河口には、ヨシ原が茂っています。

何種類かの野鳥がヨシ原や土手を行ったり来たりと飛んでいます。

ヨシ原が生える善太川の真ん中には、水面に何本かの杭が立っていて、その天辺にカワウやミサゴが止まっています。

いつもの定位置があって、そこに止まっていることが多いようです。

ミサゴも定位置に止まっていますが、時々水面上を飛翔したり、上空を飛びながら下向きに顔を向けて魚を探しています。

そんな定位置にいるミサゴの写真を撮ろうと土手からカメラを向けるのですが、河口の川幅が広くて杭のミサゴまで30メートル位はあり、なかなかピントが合わずボケてしまいます。

そんなミサゴを撮っていたら、ミサゴが少し尻を持ち上げてからピューっと白い糞をしました。

水分が多い糞ですが、連写していたので白い紐のような感じで伸びていきます。

その紐が空中を飛んで水面に落ちました。

その様子に感動してしまいました。

以前も糞をしている場面を撮ったことがあります。

また弥富野鳥園の写真展の応募作品にもミサゴが糞をしている瞬間を撮った写真がありました。

ミサゴが排泄する糞が白いのは、食べたものと尿酸が一緒になっているからです。

肛門が一つしかない総排出腔なので、白さは尿酸によるものです。

しかも肛門の周りの括約筋が発達していて、糞をするときにそれでしぼり出して放出するからです。

このミサゴの糞は臭くないようです。

人間以外の哺乳類の糞も臭くないと言われています。

人間だけが例外で臭いらしいのです。

その理由は四つ足から直立歩行して、尻の部分が発達して肛門を隠して簡単に排泄できなくなったこと、農耕できちんと食べられるようになって未消化の食べ物が腸に滞留して、腸内にあるスカトールで臭くなってきたからだと言われています。

詳しいメカニズムは分かりませんが、臭いのは人間の糞だけらしいのです。

そんなことを全く知りませんでした。

ミサゴの糞を通して、そんなことを学びました。

(タカ目 ミサゴ科)

カモ撮りこうちゃん