迷鳥のナベヅルを見かけた

12月初旬に日光川と善太川が合流する、土手で囲まれた鍋蓋新田の刈り取り後の田んぼでツルを2羽見かけました。

この鍋蓋新田とは面白い名前ですが、蟹江周辺は海抜ゼロメートル地帯で、江戸時代に新田開発をした時につけられた名前です。

その田んぼで、羽が黒っぽく首筋が白い2羽のツルが餌を採っていました。

この地方でツルを見かけたのは初めてです。

ナベヅルかマナヅルかと思って調べたらナベヅルでした。

日本で見られるツルのうち、ナベヅルの数が多いようです。

バカの1つ覚えでツルは飛ぶ時には首を伸ばし、サギは首を曲げて飛ぶと考えています。

その2羽のナベヅルが飛んだ時、やはり首を伸ばして飛んでいました。

本当だったんだと嬉しくなりました。

ナベヅルの飛び方は優雅で、背景とマッチすれば絵になるだろうなと思ってしまいました。

遠方からの写真なので全体にぼけてしまいましたが、翌日に行ってみると、善太川の対岸付近を飛んでいました。

その後見かけた鍋蓋新田の方に飛んできて降りました。

ナベヅルは沿海州に住んでいて、冬になると、朝鮮半島を経由して鹿児島県出水市や山口県に飛んで来るようです。

毎年マナヅルと共に1万数千羽の飛来数があるといいます。

出水市では餌付けしていることもその数が多い理由になっています。

この2羽のナベヅルは、その群れとはぐれて出水市への飛来コースから外れてしまったようです。

多分番いだと思われますが、無事に群れに戻れるのか、それとも沿海州に帰れるのか心配になります。

その翌日にも出かけましたが、もう鍋蓋新田にはいませんでした。

どこかに移動してしまったようです。

無事に群れか、海を越えて沿海州に戻れると良いなと考えています。

(ツル目 ツル科)

カモ撮りこうちゃん