「タラの芽」のテンプラは絶品だぞ

東北では春になると大勢の人が山菜採りに里山や山中に入ります。

ワラビ、コゴミ、ウド、フキノトウ、ミズやコシアブラなどを採る他には、タラノキの「タラの芽」を採るのも目的です。

「タラの芽」は山菜の王様と言われてテンプラにすると灰汁(あく)がなくとても美味しい山菜です。

山中に入って棘が生えたタラノキに出会うと若芽をぽきっと折って採るのですが、初めの頃は出ている若芽を全て採っていました。

すると新しく葉が生えてこなくなるので結局は枯れてしまいます。

山菜を採るエチケットとして、一部の若芽は残すことが必要なのです。

そんなことを知りませんでした。

でもタラノキを見かけるととても嬉しくなります。

何年か前、タラノキと同じような感じの木の若芽も採ってきて、テンプラにして食べてみました。

「タラの芽」は灰汁がなくすぐ食べられましたが、その木の若芽は苦くてとても食べられませんでした。

同時に周りに生えている野草をテンプラにしてみました。

美味しかったのはタンポポの葉、タンポポの花、ヨモギ、アケビやユキノシタです。

ドクダミは独特のあの臭いが薄まったものの食べる気が起こりませんでした。

ハコベやツクシは茎だけという感じで、風情を感じませんでした。

春の野草のうち、マメ科やキンポウゲ科の仲間は避けるようにしています。

タラノキの若芽だけでなく、枝ごと切り取られているのを見かけました。

若芽が出ない枝を切り取って、自宅のバケツで時期を待っているのでしょう。

山菜を楽しむ域を超えているように感じます。

スーパーでタラの芽のテンプラが売られていますが、山で採った「タラの芽」に比べると、全く美味しくありません。

ただ「タラの芽」を食べたというだけです。

蟹江のスーパーで山形産の「タラの芽」が売られていました。

形が均一なので養殖物に違いありませんが、とても懐かしく感じました。

タラノキはウコギ科の仲間です。

コシアブラと同じ仲間の羽状複葉です。

花は木の先端近くでたくさんの小さな花をつけます。

ヤツデの花もウコギの仲間で、ちょっと似ている感じがしています。

(ウコギ科 タラノキ属 落葉低木)

カモ撮りこうちゃん