厳寒期なのにキチョウを見かけた とても信じられない!
強風が吹いている2月半ばの好天の日に、永和の雑木林の南側を歩いていたら、黄色いチョウが飛んでいました。
雑木林の南側は風が余りなく、暖かい感じです。
私はてっきりキタキチョウだと思って、やっぱり暖かい日には活動するんだと、自分の予想が当たっていたと嬉しくなったのです。
というのは、キタキチョウは成虫のままで冬を越します。
冬の寒さを避けるために枯れ葉の裏でじっとしています。
でも好天になって気温が上がると活動すると考えていたのです。
クマの冬眠と違って変温動物なので体温が上昇すれば活動するはずです。
現象的に両者は同じに見えながら、その仕組みは違っていると考えたのです。
ところがそのキチョウはひらひら飛んで、道の隅の陽射しが当たるところに止まりました。
でもキタキチョウにしては少し雰囲気が赤黄色い感じです。
少し離れたところから写真を撮るとモンキチョウでした。
それを見て、何でモンキチョウなんだと思うと同時に、何が何だか分からなくなって頭が混乱してしまいました。
この時期にモンキチョウは卵か幼虫か蛹で冬を越しているはずで、2月半ばにモンキチョウがいるはずはないと考えていました。
でもその姿をみると、秋からずーっと葉の枯れ葉の裏で寒さを凌いでいた様子ではありません。
羽が綺麗で破損していないからです。
それを見て蛹から羽化したのではないかと考えました。
3月初旬になるとモンキチョウを見かけるようになりますが、半月も早く羽化したのでしょう。
そういえば、8月に見かけるギンヤンマを4月下旬に見かけたことがありました。
羽化する時期にかなりの幅があるようです。
モンキチョウは年に5~7回羽化します。
その産卵の波がきちんとしているわけではないとすると、2月半ばに羽化するモンキチョウの個体もいるかも知れません。
12月中旬に見かけたモンキチョウは羽がボロボロで死ぬ直前でした。
この時期にはホトケノザ、オオイヌノフグリ、ハコベなどがもう咲いています。
吸蜜するための花は十分です。
問題は寒さだけだと思われます。
こんな好天の日にキタキチョウが出てこないのか、かえって疑問に思ってしまいました。
(シロチョウ科 モンキチョウ)
カモ撮りこうちゃん